冬のボーナスの使い道、FXへの投資に積極的なのは?

» 2007年12月26日 10時28分 公開
[Business Media 誠]

 ある研究所の調査によると、今年の冬のボーナスは74万8621円(東証1部上場企業のみ)――。しかし中小企業を含めると、冬のボーナスは平均で33万2000円という試算が出ている。

 それでは今年の夏のボーナスと比較して、投資金額が多くなる人は、どんな金融商品を購入しているのだろうか? 証拠金を業者に預け、これを担保に外国通貨を売買できる取引「外国為替証拠金取引」(FX)が最も多く28.8%、次いで「外貨預金・外貨MMF」(23.2%)「国内株式」(21.4%)であることが、楽天リサーチの調べで分かった。

 FXへの投資意欲が強いのは、男性20〜30代(33.3%)と女性20〜30代(32.4%)で、年収500万未満(30.9%)が多い。投資歴で見ると、「3年以上〜5年未満」が42.9%と目立っている。

 調査会社の楽天リサーチは「冬のボーナスの資産運用に関する調査」を実施した。インターネットによる調査で、冬のボーナスの使途に「投資・資産運用」が含まれる20〜50代の男女1000人が回答。調査期間は11月16日から11月20日まで。

年収1000万円以上の人は、さまざまな金融商品へ投資意欲がある

 冬のボーナスで金融商品を購入する予定がある人のうち、半数以上は「国内株式」と「投資信託」を選んだ。次いで「外貨預金・外貨MMF」(33.5%)「FX」(23.2%)「個人向け国債」(18.0%」という結果となった。

 20代の女性は「外貨預金・外貨MMF」(44.1%)「個人向け国債」(29.7%)が、全体と比較して10ポイント以上高い。投資歴10年以上の人は「国内株式」(79.3%)が断トツに多く、年収1000万円以上の人は「外国株式」(27.3%)のほか、さまざまな金融商品への投資意欲が強いことが明らかになった。

今年の冬のボーナスで購入予定の商品

男性はハイリスクハイリターン、女性はローリスクローリターンの傾向

 金融商品の購入先は投資歴によって違いがあり、初心者は「銀行・信用金庫の店頭」(39.2%)がトップ。このほか「銀行・信用金庫のオンラインサービス」(33.0%)、「ゆうちょ銀行の店頭」(17.5%)と、身近な金融機関が目立った。一方、投資歴が10年以上になると、「ネット証券」(58.6%)、「証券会社(対面型)のネットサービス」(49.0%)、「証券会社の店頭」(23.2%)と、証券会社で占められた。

 投資や資産運用に関する考え方は、「リスクとリターンが中程度の金融商品を選びたい」(52.6%)が全体の半数以上。「リスクを取り、大きく殖やしたい」は、男性(28.0%)が女性(13.1%)を約15ポイント上回った。逆に「低リターンでも、元本保証された金融商品」は、女性(16.6%)が男性(6.2%)を約10ポイント上回っている。男性は「ハイリスクハイリターン」、女性は「ローリスクローリターン」と男女差があるようだ。

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