では、泊まり込まない日はどうなるのだろうか?「その時は、始発で家に帰って、昼の2時過ぎまで爆睡してますよ(笑)。そして午後3時半に家を出て、4時半にお店につきます。それ以降は5時からの仕込み、7時オープンで同じです」
過酷と思える生活ぶりに驚き「スタッフは増やさないのですか?」と問うたところ、阿部さんの答えは明快だった。
「バーは”人につく”業態なので、いつ行っても僕がいる……というか僕しかいない、それがお客様の安心感につながる。だから、1人がいいんです」
「Bar Healing Water」がオープン早々、広く顧客から支持される理由が、この一言に凝縮されているように感じられた。
それでは阿部佳則さんは、果たして、これまでどのような人生を歩み、エリートビジネスマンとしての立場を敢えて捨てて、どんな想いで人生の一大転換を成し遂げたのだろうか? 一度しかない人生における自己実現とは何なのか、次回後編ではそれを見てみたいと思う。
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「人のために生きる」が夢だと気付いた瞬間――知られざるMRの世界(後編)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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