私が気を取り直して「じゃあ、みんなでご飯を食べに行こう。こういうときは焼き肉だぁ!」などとカラ元気を発しながら、家族4人で焼き肉を食べに行った。
ご飯を食べた後で、3人に向かって次のように話したことを覚えている。
「お父さんは市長としていろんなことを変えているから、人から嫌われることもある。だから、世間からいろいろ言われることがあるけど、信じていてほしい」
私にまつわる醜聞が嘘だということは、一番近くにいる妻がわかってくれていたが、それでも私以上に不愉快極まりない日々を過ごしたことと思う。そうしたなかで、気持ちを落ち着かせて「お父さんはいろんな改革をやっているから嫌がらせを受けるけど、そんなこと信じちゃだめよ」と繰り返し子どもたちに言ってくれていた。だから、子どもたちは安定した気持ちで成長してくれて、我が家はいまも安穏に暮らせている。
(続く)
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