写真で解説する「ARROWS Z ISW11F」(3/3 ページ)
CPU、ディスプレイ、カメラ、通信機能、日本向けサービスなど、これ以上ないというほどの機能やサービスを詰め込んだ「ARROWS Z ISW11F」。発表会で展示されたモデルは未完成な部分が多かったが、確認できた範囲で、その見どころをリポートしよう。
富士通ならではの機能も充実
カメラにはソニー・エリクソンのXperia arc/acro/rayなどでもおなじみ、ソニーのモバイル端末向け裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」に加え、富士通製の画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」を搭載し、高感度で低ノイズの写真を撮影できる。アウトカメラの画素数は有効約1310万で、130万画素のインカメラも備える。動画は最大1920×1080ピクセルのフルHDサイズの撮影が可能だ。
日本語入力ソフトにはATOKに独自のカスタマイズを施した「NX!input」を採用。日本語入力方法にはテンキー、QWERTYキー、手書きの3種類があるが、「上書き手書き入力」をオンにすると、テンキーとQWERTYキーの利用時にも手書き入力ができる。ただしその際はテンキーのフリックとの併用はできず、フリック入力をしたいときは上書き手書き入力をオフにする必要がある。Eメール(~@ezweb.ne.jp)にはKDDIがAndroidスマートフォン向けに提供する独自のEメールアプリを使用する。
F端末らしく辞書機能も充実させ、広辞苑やリーダーズ英和辞典、家庭医学館など、29辞書と6小辞典を利用できる(一部はプリセット、他は別途提供される)。騒音を感知すると相手の声を強調する「スーパーはっきりボイス3」、相手の声をゆっくり聞きやすくする「ゆっくりボイス」、2つのマイクが自動で雑音を抑えて自分の声を相手に聞こえやすくする「スーパーダブルマイク」など、富士通の技術を生かした通話のサポート機能も充実させた。
メモリはROM(ストレージ)が8Gバイト、RAMが1Gバイト。展示機の内蔵ストレージを調べたところ、合計容量が4.33Gバイト、空き容量が4.31Gバイトだった。ただしKDDIが公表しているスペック情報(外部リンク)では、データフォルダ容量は「未確定」となっている。最大32GバイトのmicroSDHCにも対応し、2GバイトのmicroSDが同梱する。通信機能はDLNA(DTCP-IP対応)やBluetoothに加え、最近では対応機種の減っているFMトランスミッターも利用できる。グローバルパスポートはCDMAとGSMの両方に対応する。
ARROWS ZはCPU、ディスプレイ、カメラ、通信機能、日本向けサービスなど、現行のスマートフォンで求められる機能とサービスを網羅しており、「Z」の名にふさわしいスペックを誇る。“全部入り”を求めるユーザーには最もお勧めできるモデルだろう。展示機では未完成な部分が多く、本来のパフォーマンスを確認することはできなかったので、製品版の登場を待ちたい。
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