「最新、最速、最高のユーザー体験を」――HTCとKDDIがHTC EVO 3Dをアピール:秋葉原と有楽町で発売記念セレモニー
HTCが「HTC EVO 3D ISW12HT」の発売記念セレモニーを開催し、あらためて同モデルの魅力をアピールした。奇しくも「iPhone 4S」の予約開始日と発売日が重なったが、その自信のほども聞いた。
auのWiMAX搭載スマートフォン「HTC EVO 3D ISW12HT」が10月7日に発売された。HTCはHTC EVO 3Dの発売記念セレモニーをヨドバシカメラマルチメディア Akibaとビックカメラ有楽町店で開催し、HTC EVO 3Dの魅力を紹介した。
ヨドバシカメラマルチメディア Akiba店長の松井昭二郎氏は「いよいよHTC EVO 3D ISW12HTが発売された。いろいろな形のスマートフォンが登場する中で、皆さんの生活にマッチしたものも用意できるようになった。HTC EVO 3Dは、WiMAX搭載の高速なスマートフォン。スマートフォンに電話がかかってくると、すぐに出られないことが多いが、HTC EVO 3Dは置くだけで着信音が止まるので、電話も非常に使いやすい」とアピールした。
ビックカメラ有楽町店店長の荒井文司氏は「HTC EVO 3DはWiMAXとデュアルコア搭載ということで、情報を聞いたときから楽しみにしていた。この秋から年末商戦にかけて大きなシェアを取る商品だと考えている。4日間のタッチ&トライでは日本一の展示台数を用意し、存分に楽しんでいただける環境を整えてた」と意気込みを話した。
KDDI 取締役執行役員専務の石川雄三氏は、世界市場におけるHTCのシェアや満足度が高いことに言及。「HTCは北米で42%、欧州では34%のスマートフォンシェアを持っている。特にハイグレードなモデルが多く、北米におけるAndroidスマートフォンの中で顧客満足度1位を獲得している。最新、最速、最高のユーザー体験を得てほしい」と話した。日本でのHTCスマートフォンのシェアも、HTC EVO 3Dをきっかけとしてさらに伸びていくと同氏はみる。「HTCはグローバルで先頭を切って走っているメーカーで、Googleとの関係はどこよりも強いのではないか。日本ではあまりなじみ深くはないと思うが、優れた実績やUI、テクノロジーを持っている。日本でもこの秋からブレイクすることは間違いないと思っている」と期待を込めた。
HTC NIPPON 代表取締役社長のデビッド・コウ氏も登壇し「WiMAXによる速いネットワーク、デュアルコアCPUによる処理速度に加え、ユーザーフレンドリーなHTC Senseも搭載し、エンターテインメント性も拡充している。高品質な動画、高画質な写真や、その他多くの機能を楽しんでもらえると思っている。HTC EVO 3Dは世界で最も好評な端末の1つ。多くの皆様にお楽しみいただけると信じている」と力強く話した。
イベントにはモデル・タレントの桃華絵里さんも登場。HTC EVO 3Dを一足早く触ったという桃華さんは「初めて手に取ったときの印象は、とにかく速い」と話し、WiMAXとデュアルコアのスピードに感動したようだ。HTC Watchについても触れ、「ダウンロードしながら映画を鑑賞できて、テレビにつないで楽しむこともできます」とアピール。3D撮影機能については「ドレスの装飾や人物、景色も浮き出てくるような写真を撮れるので、手でつかみたくなりますね」と話した。
10月7日は「iPhone 4S」の予約開始日でもある。iPhone 4Sが10月14日にauからも発売されることが決定しており、HTC EVO 3Dにとっても強力なライバルが登場することになる。コウ氏は「HTC EVO 3Dで一番重要なのがエンターテインメントの拡充。3Dの体験もそうだが、HTC Watchは高画質な動画をWiMAXで配信するので、多くのユーザーに楽しんでもらえる。世界中で高い顧客満足度を得ていることも強みの1つだ」と話し、HTC EVO 3DがiPhone 4Sとも十分に戦えるモデルだと示唆した。また石川氏によると、前モデル「HTC EVO WiMAX ISW11HT」ユーザーのうち、約82%が速さ、約90%がテザリングに満足しているという調査結果も出ているという。
海外で高い顧客満足度を得られた要因は「小さなファンクションであっても、(裏返して着信音が止まるなど)使い勝手を一番に考えたことが大きい」とコウ氏は話す。スピードと使いやすいUIを兼ね備えたHTC EVO 3Dの投入で、日本ユーザーからも大きな支持を得られることが期待される。
「HTC Watch」の料金はどれくらい?
米ハリウッドなどの映画を閲覧できる「HTC Watch」は、10月7日の発売時点で利用できる。現在閲覧できる作品はグローバル版と同じで、作品タイトル数は公表されていない。料金は月額課金ではなく、作品ごとに課金される。購入方法は「レンタル」と「ダウンロード」の2通りがある。レンタルは再生期限が決まっており、価格は1作品1~4ドルほど。ダウンロードには再生期限はないが、価格はレンタルよりも高く、「市販されているDVDと同程度」(HTC)とのこと。今後は日本の作品もラインアップに加わる見通しだ。
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