新セカイカメラは「打てば響く」――縦画面で現れる「Sekai Life」とは?(1/2 ページ)

» 2009年12月02日 23時25分 公開
[山田祐介,ITmedia]
photo 頓智・の井口尊仁代表

 カメラで写しだした風景に「エアタグ」と呼ばれるさまざまな情報を付加する拡張現実(AR)サービスとして注目を浴びた、iPhone向けアプリ「セカイカメラ」――。同アプリの新バージョンとして近日中にApp Storeで公開を予定する「バージョン2.0」では、ARコンテンツのさらなる充実に加え、セカイカメラを使ったユーザー同士の“コミュニケーション”を活性化させる大幅な機能拡張が施されている。

 セカイカメラを開発した頓智・(トンチドット)は12月2日、アップルストア銀座でイベント「Sekai Camera SUKIYAKI 2009 Tokyo」を開催し、新バージョンの詳細やセカイカメラを使った企業との取り組み、開発者向けに公開するAPIの概要などを発表した。約2時間にわたり紹介された盛りだくさんの内容から、本記事ではバージョン2.0の機能について紹介する。


「ソーシャルAR」の側面を強化する「Sekai Life」

 頓智・の井口尊仁代表によれば、バージョン2.0は「打てば響くエアタグ」の世界を提供するという。セカイカメラはリリース当初から、ユーザー同士のコミュニケーションをサポートする「ソーシャルAR」をテーマに掲げ、他人の投稿したエアタグにコメントをしたり、エアタグの内容がTwitterに同時投稿されるといった機能を提供してきた。しかし、現状では、エアタグにコメントがあっても、それに“気づく”ことが難しく、知り合いや気になるユーザーの投稿を抽出するといった機能も搭載されていない。そのため、エアタグを見る、投稿するといっただけの使い方に終始し、コミュニケーションツールとは言いがたい状態だった。

photo セカイカメラ=ARという概念を変える新機能群「Sekai Life」。Air Profile、Air Follow、Timeline、Reply List、Historyといった、Twitterユーザーになじみ深い言葉の混ざった名称が並ぶ

 こうした問題点を解決するために搭載したのが「Sekai Life」と呼ばれる機能群だ。自分のエアタグに対する他ユーザーからの反応が見られるリプライ機能(Reply List)や、他ユーザーを登録(Air Follow)するとそのユーザーの投稿履歴が“タイムライン”(Timeline)として確認できる機能が備わっている。簡単に言ってしまえば、Twitter的なコミュニケーションを実現するための機能群だ。同機能を使うときは、カメラのライブビューは表示されず、端末は“縦持ち”。ユーザーインタフェースもTwitterクライアントのようなものになる。現在地の周囲のエアタグが表示される通常のセカイカメラ体験とは異なり、フォローしたユーザーに限っては、場所を問わず情報を見ることができるようになるわけだ。

photophotophoto 見た目はまさにTwitterクライアント。タイムラインには自分と自分のフォローしたユーザーのエアタグ履歴が時系列順に表示される(写真=左)。リプライリストでは自分のエアタグに対する周囲の反応が見られる(写真=中央)。フォローしたユーザーや、フォローされているユーザーを見ることもできる(写真=右)

「Sekai Life」のデモンストレーション動画

 さらに、「Air Profile」という新機能も設けられた。Air Profileをオンにすると、ユーザーの頭上(位置精度は状況による)にプロフィールタグが浮かび、周りのユーザーがプロフィールの確認やフォローをできるようになる。また、同機能をオンにしたユーザーが近づくと、その履歴が記録される「あしあと機能」も採用されている。

photophoto 会場ではコンパスの精度が悪かったのか、デモの途中で井口氏のAir Profileは“頭上”とは別の場所に移動してしまった(写真=左)。プロフィールをタップすると詳細を見ることができ、アイコンの下にある“Follow”を押せばその人物をフォローできる(写真=右)

 さらに、自分の投稿履歴(History)の表示にも対応し、そこから投稿の削除やコメントの追加などが可能になった。これまで、投稿したエアタグは「エアポケット」を使わない限り、投稿した現地に出向かないと削除できない状態だったが、今後は場所を問わず自分のエアタグを管理することができる。

photophoto エアタグの遠隔削除も自由にできるようになった
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