「Xperia arc SO-01C」を購入してきた:Xperiaから機種変更
海外版の発表直後から注目を集めていた「Xperia arc」がドコモから発売された。筆者は予約をしなかったが、発売から2日が経った3月26日に購入できた。約1年前に購入したXperia SO-01Bから機種変更した。
NTTドコモのスマートフォン「Xperia arc SO-01C」が3月24日に発売された。
3月4日からドコモがXperia arcの予約を受け付けていることもあり、発売日に入手したユーザーも多いだろう。筆者も発売日に購入するつもりでいたが、3月11日の震災直後は交通状況が不安定なこともあり、職場以外への外出を控えるようになって店舗に行く機会がなかったことに加え、世の中の自粛ムードに流され(?)、予約をしないまま発売日を迎えてしまった(結局思い直したが)。
発売直後の24日と25日にもショップに行く時間がなかったので、26日の夕方に都内の量販店へ足を運んだところ、ドコモのコーナーにはXperia arcを購入しに来たと思しき人の列ができていた。他の端末の購入者も列にはいたようだが、最後尾には店員が「Xperia arcをご予約のお客様はここから順番にお並び下さい」と書かれた案内板を持っていたので、ほとんどの人がXperia arc目当てだったと思われる。
「みんな予約をした上で並んでいて、さすがに発売後の入荷分はないだろう」と思ったが、ダメ元で店員に聞いたところ「Sakura PinkとMisty Silverの在庫はまだある」とのことだったので、列に並んで購入することにした。筆者はSakura Pinkを選んだ。24日の入荷分に加えて、予約のキャンセル分もあったようだ。「今から並んでも100%購入できる約束はできない」と聞いて少し不安になったが、1時間ほど並んで自分の番が来たときにも在庫はまだあり、無事に購入できた。Midnight Blueの在庫はすでになかったので、今から予約なしで同色を手に入れるのは難しいかもしれない。
「月々サポート」「パケ・ホーダイ フラット」を適用
筆者は2010年4月1日に購入した「Xperia SO-01B」からXperia arcに機種変更した。Xperia arcの端末価格についてはこの記事でも紹介しているが、ドコモは3月15日から、毎月の利用料金から端末代を割り引く「月々サポート」をスマートフォン向けに提供している。機種変更時のXperia arcの月々サポートは700円なので、端末価格の4万8720円から、月々サポートの合計額である1万6800円(700円×24回)を引いた3万1920円が、実質負担額となる。
月々サポートを申し込むには、同じく3月15日から提供している新しいパケット定額サービス「パケ・ホーダイ フラット」(月額5460円)、「パケ・ホーダイ ダブル2」(月額2100円〜5985円)か、定額データプラン「定額データプラン フラット バリュー」(2年契約で月額5460円)、「定額データプラン スタンダード2 バリュー」(2年契約で月額2500円〜5985円)のいずれかを適用する必要がある。これまで「パケ・ホーダイ シンプル」(月額0円〜5985円)を利用していた筆者は、上限額が525円安いパケ・ホーダイ フラットに変更した。パケット定額の下限額が0円から5985円(パケ・ホーダイ ダブル2を選ぶと2100円)に上がるのはデメリットかもしれないが、普段から3G通信をするのなら影響はないだろう。なお、変更したパケット定額サービスは翌月(この場合は4月)から適用される。
「端末購入サポート」の解除料はいくら?
月々サポート以前、ドコモはスマートフォンの端末代を割り引く「端末購入サポート」を提供しており、購入から24カ月以内に機種変更や解約をすると、残月数に応じて端末購入サポートの解除料が発生する。Xperiaの場合、861円×残月数が端末購入サポート解除料となる。筆者のXperiaは利用期間が12カ月目だったので、解除料として1万1193円(861円×13回)かかり、翌月請求分の中で徴収される。したがって、2010年4月にXperiaを購入したユーザーが2011年3月にXperia arcを購入した場合、1万円強の解除料を余分に払う必要がある(Xperiaの端末購入サポートの割引額が半減するとも考えられるが)。端末購入サポートの解除料の詳細は、ドコモオンラインショップに記載されている。
ちなみに、Xperiaの端末購入サポートの割引額は、新規と機種変更を問わず2万1000円で、Xperia arcの月々サポートの機種変更時の合計額は1万6800円。端末購入サポートの方がお得に見えるが、発売同時の(割り引き適用前の)端末代はXperiaが6万円台後半、Xperia arcが4万円台後半なので、割り引き後の実質負担額はXperia arcの方が安い。都内量販店のケースを見ると、新規契約/機種変更時の価格(実質負担額)はXperia(2010年4月1日時点)の3万6792円/3万9984円に対し、Xperia arc(2011年3月26日時点)は2万9400円/3万1920円。端末代の面からも、よりスマートフォンを入手しやすい環境になったといえる。
同梱品は何がある?
Xperia arcにはマイク付きステレオヘッドセット、16GバイトのmicroSDHC、ACアダプター、Micro USBケーブル、クイックスタートガイドなどが同梱されている。取扱説明書は同梱されていないが、Xperia arcにプリインストールされている「eトリセツ」を利用すれば、端末上で取扱説明書を閲覧できる。購入した店舗では、Xperia arcのキーボードの操作方法やGoogleアカウントの登録方法、アドレス帳の移行方法などをまとめた「START UP GUIDE Xperia arc」も配布された。
データの移行はどうする?
アドレス帳の移行は、基本的にユーザー自身で行うことになる。従来のケータイから移行する場合は、microSDにアドレス帳データをバックアップ後、Xperia arcの「電話帳コピーツール」や、Xperia arcの「連絡先」のサブメニュー→「連絡先をインポート」などからインポートできる。他のAndroid端末から移行する場合は、「設定」→「アカウントと同期」で自分のGoogleアカウントを選び、「連絡先を同期」を選ぶと、GmailやAndroid端末で管理しているアドレス帳が同期される。Xperia arcはスマートフォン向け「電話帳バックアップ」も利用できるが、Xperiaが電話帳バックアップに対応していないので、今回は利用しなかった。
spモードメールの送受信メールを移行するには、受信メールの場合、元の端末(ここではXperia)の受信メール一覧からサブメニュー→「ページ内全選択」→「SDへコピー」→「eml(バックアップ用)」を選ぶと、microSDにメールデータがコピーされる。続いてmicroSDを新しい端末(ここではXperia arc)に差し替え、spモードのメールメニューのサブメニュー→「取り込み」→「受信BOX」→「上へ」→「export」から、該当ファイルを選択すればよい。取り込んだメールは「受信メール」の「インポート」フォルダに格納される。
第一印象はやはり……
まだ2日ほどしかXperia arcに触れてないので、細かいレビューは後ほどにしたいが、「薄い、軽い、(画面が)キレイ、(動作が)速い」という印象は、発売前に触れたときと変わらない。実際に使って少し気になったのは、通知ランプが右側面にあるので気づきにくい、画面を消灯する際に使う電源キーが上端部にあり、キーが小さいので少し押しにくい、バッテリーカバーが少し開けにくい、(発売前から感じていたが)MENUキーとクリアキーがXperiaと逆の位置になっているので押し間違えやすい、といった点だ。
ボディカラーのSakura Pinkも気に入っている。「Cyber-shotケータイ W61S」のスペクトラムピンクでも感じたが、このピンクは女の子っぽい印象が薄く、男性が持っても違和感がない色だと思う。購入した店舗の店員によると、Sakura Pinkを購入した男性も多かったようだ。
Xperia arcの基本性能についてはグローバルモデルのレビュー記事や写真記事を参照いただきたい。今後は、ここで触れられなかったポイントを紹介、検証していきたい。
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