第1回 ホームUIは何が変わった? 顔認証はどう?――「AQUOS PHONE 104SH」:「AQUOS PHONE 104SH」の“ここ”が知りたい
国内メーカー製のスマートフォンとしていち早く「Android 4.0」に対応した「AQUOS PHONE 104SH」。今回は使い勝手に配慮した独自のホームUIやメニューの操作性とロック解除画面の仕様について調べてみた。
ソフトバンクモバイルから発売されたシャープ製の「AQUOS PHONE 104SH」は、国内メーカーとして初めてOSに「Android4.0」を搭載したモデルだ。国内市場をターゲットにしたモデルらしく、メニューなどにきめ細やかなカスタマイズが施されている。Android端末を初めて使うという人でも「これなら使いこなせる」と思わせてくれる一台だ。今回は104SHならではの独自メニューやロック解除画面の仕様に着目した。
質問:ホームUIや独自メニューの使い勝手は?
104SHはアプリがカテゴリー別に分類された独自のトップメニューを採用している。各カテゴリーをタップすると「メール・電話」「カメラ」「インターネット」などが表示され、いずれかをタップすると、各テーマに沿って振り分けられたアプリのショートカットが表示される。目的のアプリに素早くアクセスできる本機ならではの仕様だ。アプリを選択する際のこうした流れは日本製の携帯電話に似ているので、「スマホは初めて」という人でも無理なく使いこなせるだろう。
ホームUIは、Android2.xからブラッシュアップされ、画面右下に「使用履歴」を確認できるボタンが新たに配置された。タップすると直近で使用していたアプリがサムネイル画像とともに表示され、各アプリを起動できる。アプリへのアクセス経路が増えることになるので、目的のアプリを起動するのに役立つだろう。
ホーム画面上にアプリのショートカットを貼り付けたり、ホーム画面からショートカットやウィジェットを削除したりする操作にも独自の仕様が盛り込まれている。初めにアイコンを長押しするのは他のAndroid端末と変わらないが、本機は次に行える操作のメニューが吹き出しに表示される。例えば、アプリのアイコンを長押しすると「移動」「はがす」「アンインストール」の3つのメニューが表示され、それらをタップすることで目的の操作を行える。表示されるメニューは操作内容によって異なり、ホーム画面の何もない場所を長押しすると「壁紙変更」「ホームヘ貼付け」「フォルダを作成」が、ウィジェットの場合はアプリアイコンと同様の「移動」「はがす」「アンインストール」に加えて「サイズ変更」が表示される。Android2.xの仕様に慣れていると初めは戸惑うが、1度慣れてしまえば快適に各種操作ができた。
ステータスバーをドラッグすることで開ける通知パネルにも、本機ならではの工夫が見られる。Wi-FiやBluetoothなど電力消費の多い機能のオン/オフを手早く切り替えられるボタンを搭載しているのはシャープ製の従来機とほぼ同じだが、104SHでは画面右上に「設定」を起動できるボタンを新設。ちょっとした仕掛けではあるが、頻繁に利用する「設定」をスマートに開けるので便利だ。
質問:ロック解除画面の方法は? 顔認証はどう?
最近のAndroid端末の多くがアプリへのアクセス性を高めるため、ロック解除画面にアプリのショートカットを配置できる機能を備えているが、104SHも同様の機能に対応する。
本機はロック解除画面でバーを下にドラッグすることでロックを解除できる。上にドラッグすると「メール」「電話」「カメラ」のアイコンが表示され、画面上の円をアプリのアイコンに重ねるか、アイコンを直接タップすることでそのアプリを起動できる。また、ロック画面上部のステータスバーを下にドラッグすると通知パネルを開ける。手早くマナーモードに切り替えたり、バッテリー節約のためにWi-FiやBluetoothなどをこまめにオフにしたりするのに役立つだろう。
ロックの解除方法は、従来通りの4つ以上の点をなぞる「パターン」と、4桁の数字を入力する「ロックNo」のほか、4.0で新たに追加された「顔認証(フェイスアンロック)」も利用可能。この機能は、ユーザーの顔をあらかじめ登録しておき、ロックを解除する際にサブカメラでとらえた顔を端末が同じと認識するとロックが解除されるというもの。実際に試してみると思いのほか(?)精度が高く、瞬時に筆者の顔を認識してロックが解除された。だが、この操作で画面を解除するのは端末を顔にかざす必要があり少々面倒。また、周囲が暗い場所では顔を認識できないので(顔で認証できない場合はパターンかロックNoで解除する)、さほど実用性は高くないと感じた。
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