デザイン/カメラ/通信を再設計――世界最薄LTEスマートフォン「Ascend P7」の全容(3/3 ページ)
Huaweiは、5月7日にパリで新製品発表会を開催し、LTEスマートフォンでは世界最薄となる厚さ6.5ミリの「Ascend P7」を発表した。6月2日から世界各国で販売が開始される。
150MbpsのLTEに対応、バッテリー残量10%でも1日使える
コネクティビティ(通信機能)については、Huaweiのグローバル Go-Toマーケット部門ディレクターのクレメント・ウォン氏が「LTE対応」「バッテリー駆動時間」「コネクティビティのエコシステム」を説明した。チップセットは、LTE Category4/下り最大150Mbpsに対応したHiSilicon製の「HiSilicon Kirin 910T」を採用。CPUは1.8GHzのクアッドコアを実現する。LTEは最大で11バンドに対応し、FDDのみならずTDDもサポートする。LTE/3G/2Gの切り替えはわずか1秒で行えるという。
本体の厚さがわずか6.5ミリのAscend P7は、金属フレームを採用したともあり、新しくL字型の小型アンテナを開発し、本体の下部に設置した。本体上部のアンテナと合わせたデュアルアンテナで電波感度を引き上げている。Ascend P7にはデュアルSIMモデルも用意されるが、SIMカードを2枚分のスペースを確保するのは難しい。そこで側面にある1つのSIMカードスロットはmicroSIM用、もう1つのスロットはmicroSDとnanoSIMの共用とすることで、2枚のSIMカードを同時に使えるようになった。
バッテリーは2500mAhと容量が大きく、10%以下の残量でも1日待ち受け可能になるという超省電力モードも搭載。本体内部の基板はナノコーティングされており、万が一水がかかった場合でも本体の動作には影響がないという。Android 4.4.2に最新の自社開発UIであるEMUI(エモーションUI)2.3を搭載し、650以上もの機能が拡張されているとのこと。例えばメモリ管理などが行えるアプリは多数あるが、Ascend P7向けの「Phone Manager」は、同端末に特化したネイティブなアプリなので、より最適な管理ができるそうだ。
発表会の後には実機を操作できるタッチ&トライコーナーも設けられていた。ファームウェアはまだ製品版の前の段階ということで一部利用できない機能もあったが、EMUIの最新版やナチュラルカラーを採用したアイコンの見栄えなどを確認できた。
関連キーワード
LTE(Long Term Evolution) | アンテナ | Ascend P7 | バッテリー | Huawei Ascend | microSDカード | SIMカード | TDD | Android 4.2 | チップセット | CPU | エコシステム | ファームウェア | ゴリラガラス | 華為技術(Huawei) | クアッドコア | SoC(System On Chip) | TD-LTE
関連記事
- Huawei、厚さ6.5ミリで5インチ液晶のハイエンド機「Ascend P7」発表 LTE対応
高画素カメラがウリだった薄型Android端末「Ascend P6」の後継モデルは、メインカメラ1300万画素、インカメラ800万画素とさらにパワーアップし、LTEにも対応した。 - Huawei、厚さ6.18ミリの世界最薄スマートフォン「Ascend P6」を発表
厚さわずか6.18ミリ、重さ120グラムを実現したHuaweiの最新スマートフォン「Ascend P6」が発表された。クアッドコアCPUや4.7インチHD液晶、そしてHuawei独自の「Emotion UI」や「Magic Touch」などを搭載する。 - CEATEC JAPAN 2013:「Ascend P6」で刷新したHuaweiのスマートフォン戦略――LTE版も開発中
ファーウェイ・ジャパンがCEATECで、厚さ6.18ミリのグローバルモデル「Ascend P6」を日本で初めて披露した。日本での発売は未定ながら、10月1日の発表会であらためて特徴を説明したのは、P6がHuaweiにとって“新しいAscend”に位置づけられるからだという。 - 2013年後半にLTE版も登場予定:スマートフォンを“紙のようなシンプルなフォルム”に――「Ascend P6」投入の狙い
6月18日、Huaweiがロンドンで新製品発表イベントを開催し、世界最薄となる厚さ6.18ミリのスマートフォン「Ascend P6」を発表した。本製品でHuaweiが目指したのはデザインと使いやすさの両立だ。2013年後半にはLTEに対応したバージョンも登場する予定。 - Huawei、4G対応の6.1インチスマホ「Ascend Mate2 4G」を発表
Huaweiが、CESで4G通信に対応した6.1インチスマートフォン「Ascend Mate2 4G」を発表した。下り最大150MbpsのLTE通信をサポートするほか、4050mAhの大容量バッテリーを搭載する。 - Huawei、“世界最軽量”をうたう7インチタブレット「MediaPad X1」発表 日本でも発売へ
LTE対応で通話もできる7インチで239グラムのAndroidタブレット「MediaPad X1」が3月に日本でも発売される。 - ファーウェイ・ジャパン副社長に聞く:Huaweiが生き残るには“革新的な技術”が必要――そのカギを握るのは?
世界のスマートフォンシェア3位のHuaweiは、日本でもじわじわとシェアを伸ばしつつあるが、まだ成功しているとは言い難い。Huaweiの強みとは? そして日本でどのように展開していくのか? ファーウェイ・ジャパンの端末責任者に話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.