格安SIM・スマホも行き着く先は「安心」?/6年ぶりのタフネスケータイ:Mobile Weekly Top10
いわゆる「格安SIM」「格安スマホ」は、言葉としては市民権を得た印象があります。しかし、実際に使うとなると、思わぬハードルがたくさんありそうです。
ITmedia Mobile Weekly Access Top10
2017年1月9日〜2017年1月15日
- ITオンチな母が“得体の知れない”格安SIMを受け入れた理由
- カシオのスマートウォッチ「WSD-F20」を写真でチェック
- 写真と動画で解説する 折りたたみ型タフネスケータイ「TORQUE X01」
- auが2017年春モデル7機種を発表――「ママスマホ」「ジュニアスマホ」の新機種や約6年ぶりのタフネスケータイ新機種など
- ITオンチな母が「スマホのアプリを全部消したい」と言ったワケ
- 「人工知能というより人工無能」 身内に厳しすぎる女子高生AIりんな
- auの折りたたみ型タフネスケータイが約6年ぶりに登場――「TORQUE X01」
- ドコモの「Xperia X Performance」「Xperia XZ」がAndroid 7.0に
- 焦らず確認を! iPhoneの充電トラブル対処法まとめ
- SIMロック解除したドコモスマホで他社のVoLTE SIMがうまく動かない場合の解決方法
今回のITmedia Mobile Weekly Top10は、2017年1月9日から2017年1月15日までのアクセスランキングを集計しました。
ランキングの1位と5位は、スマートフォンデビューを果たした母の奮戦記を記す連載「母、スマホデビューする」からランクインしました。
1位の「ITオンチな母が“得体の知れない”格安SIMを受け入れた理由」では、著者の母親がイオンモバイルを契約し、「VAIO Phone」(日本通信製)を購入した経緯が記されています。
MVNO(仮想移動体通信事業者)の通信サービスは、大手キャリア(MNO)の通信料金よりもおおむね安価であることから「格安SIM」と呼ばれることが一般的です。また、MVNOサービスと合わせて使われることの多いSIMロックフリースマートフォンも、MNOのスマホよりもおおむね安価であることから「格安スマホ」と紹介されることが少なくありません。「え、安いの?」ということで、価格面からMVNOサービスやSIMロックフリースマホに興味を持つ人は少なくありません。
しかし、実際のところ、携帯電話やスマホに詳しくない人は「価格の安さ」よりも「安心」を重視する傾向にあります。故障した時、あるいは何か質問・手続きをしたいときに対面のサポート窓口がすぐ近くにあることは、何よりも頼りになるのです。MVNO各社が単独で、あるいは家電量販店・販売代理店と組んで専門店や窓口を増やしているのは、そのような背景があります。
ただし、MVNOサービスやSIMロックフリースマホの「格安」は、必要コストを最小限にとどめることから生まれるものです。MNO並みの手厚いサポート・サービスが必要、あるいはそれを望む人が今よりもっと増えたとき、MVNOサービスは「今まで」と同じような価格を維持することは難しいと思われます。
そういうこともあり、筆者は2017年は「MVNOサービスが『格安』であり続けることができるか」の分かれ目になると思っています。
5位にランクインした「ITオンチな母が『スマホのアプリを全部消したい』と言ったワケ」も、いろいろと考えさせられる記事です。
スマホは基本的にタッチパネルで操作します。そのため、操作の起点となるホーム画面にはアプリや設定のアイコンがびっしり(かどうかは人次第ですが)並び、壁紙が見づらくなることがあります。
一方で、ケータイは基本的にメニューキーでメニューを呼び出し、そこからアプリや設定を起動します。そのため、操作の起点である待受画面にはアイコン類はほとんどなく、壁紙も比較的見やすいです。
実は筆者も「スマホがアイコンだらけで待受画面が見えないからどうにかして」という相談を家族から受けたことがあります。その時は「ロック画面に見たい壁紙を設定するといいよ」とアドバイスしたのですが、設定によってはロック画面にもいろいろなアイコン・通知が表示され、壁紙が見づらくなります。
操作面でもそうですが、ケータイユーザーがスマホに移行しないのは、もしかするとすごく「細かい」部分における違和感を拭いきれないからかもしれません。
ケータイといえば、ランキングの3位には「写真と動画で解説する 折りたたみ型タフネスケータイ『TORQUE X01』」が、7位には「auの折りたたみ型タフネスケータイが約6年ぶりに登場――『TORQUE X01』」がそれぞれランクインしました。
au(KDDIと沖縄セルラー電話)が2017年春商戦に投入する「TORQUE(トルク) X01」は「G'zOne TYPE-X」(カシオ計算機製)以来となるタフネスケータイです。約6年ぶりに出るということもあり、「au VoLTE」に対応していたり、テザリングに対応していたりとスペックは“現代化”していますが、たたずまいはG'zOneのそれと通じるものがあります。
G'zOne TYPE-X以降のG'zOneはAndroidスマホとなり、その後継として登場したTORQUEもAndroidスマホとして登場しました。もちろん、G'zOne TYPE-Xを含むタフネスケータイユーザーの移行(機種変更)も意識したスマホでしたが、少なくないG'zOne TYPE-Xユーザーは機種変更をせずにそのまま使い続けていたようです。
その結果生まれてきた機種が、TORQUE X01です。KDDIの田中孝司社長も「イチオシ」というX01が、どれくらいG'zOne TYPE-Xからの機種変更需要を喚起できるのか、注目したいところです。
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