価格高騰が変えた法人PC調達 「売上2倍」のリユースPC事業者が見た需要の変化(3/3 ページ)

「新品か中古か」ではなく「信頼できるか」

 リユースPCを選ぶ企業が増える一方で、新品市場は転換点を迎えている。MM総研の「国内パソコン出荷台数調査」によると、25年度の新品PC出荷台数は1805.9万台(前年度比32.6%増)と統計開始以来の最多を記録した。しかし26年度は、OS更新需要の一巡と価格上昇を理由に、37.8%減の1123万台まで縮小すると予測する。

本体に貼られたR∞PCのシール。教育機関向けモデル「R∞PC for Academy」のもの

 一方で、価格を押し上げているメモリの品薄について、台湾の調査会社TrendForceは、27年も供給不足が続き、本格的な供給の回復は28年になるとの見通しを示している。買い替え特需が終わっても、新品の価格が元の水準に戻るのはまだ先ということだ。コストを抑えながら業務に足りるPCを確保したい企業にとって、リユースPCが選択肢の一つであり続ける状況は、当面変わりそうにない。

 こうした状況も踏まえ藤井氏は「パソコン選びの基準を変えていきたい」と展望する。リユースPCを単に価格が安いだけの選択肢で終わらせず、新品か中古かというジャンルを超えて、『信頼できるかどうか』という基準でも選ばれるようになってほしい。そのためにも、品質、保証、サポートの仕組みをさらに磨きながら、市場についての発信や、顧客の課題解決に継続的に取り組んでいく」

R∞PCの製品。再生済みのHP製ノートPC
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