荻窪圭のデジカメレビュープラス
動画カメラは混沌の時代へ? ミラーレス一眼へ乗り出すアクションカムメーカーも現れた2026年前半の業界動向(3/3 ページ)
アクション/ウェアラブルカメラのブランドが自社のエコシステムを、と考えたとき、そこに目を向けるのは当然で、その一歩がジンバルカメラのデュアルカメラ化だと理解している。
かつて「Osmo Pocket」でポケットジンバルカメラという新しいジャンルを切り開いたDJIが、中望遠カメラを組み合わせたデュアルカメラの「Osmo Pocket 4P」を、Insta360は初のジンバルカメラとして中望遠と広角カメラを横に並べた「Insta360 Luna Ultra」を投入。Insta360 Luna Ultraはモニター部を取り外してリモコン兼マイクとして使えるアイデアが秀逸だ。
私が実際に使ったのはOsmo Pocket 4Pだけだが、人やペットを追尾してAFがすっと合う快適さがあり安心して使えたし、近距離撮影時の背景ボケもそれなりに悪くない。DJIはすでにカメラドローンの「DJI Air 3S」で同様のデュアルカメラ化を実現しており、それがジンバルカメラに降りてきて、一連の流れの中に登場したと思っていい。
ここまでくると、スタイルはまったく違うが、性能も撮影範囲も価格もカジュアル系のVLOGカメラと被ってくるわけで、両者が重なりつつあるのだ。センサーサイズもハイエンド機は1型センサー搭載は当たり前になりつつあるし、Osmo Pocket 4Pの中望遠カメラも1/1.28型と比較的大きなものを搭載しているわけで、ハイエンドコンパクトデジカメと遜色ないのだ。
さらに、Insta360は2機種のミラーレス一眼の開発を明言している。
詳細は不明だが、少なくとも1つは360度カメラやジンバルカメラを補完するInsta360ならではの小型軽量で汎用性が高い製品になる気がする。
DJIもミラーレス一眼を開発しているという噂が後を絶たない。
今まで、一番ポピュラーなスマホカメラを中心に、上には汎用性が高く高画質なカメラメーカーのミラーレス一眼(やVlogカメラ)が、下にはより手軽でコンパクトなアクション/ウェアラブルカメラが、とそれぞれが棲み分けられていたが、少なくとも動画に関しては境界が曖昧になり、従来のカメラメーカーにはけっこう脅威である。しばらく目が離せなくなりそうだ。
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