Dyson、カメラ搭載の電動歯ブラシ「CameraJet」 日本での販売価格は7万9800円
英Dysonは9月1日(現地時間)、電動歯ブラシ「Dyson CameraJet」を発表した。ブラシヘッド付近に搭載したカメラで歯と歯の間の隙間を検知し、そこへマウスリンスをジェット噴射することで、ブラッシングしながら同時にフロスができるとしている。
日本でも既に公式サイトで「Dyson CameraJet フロッサー付き電動歯ブラシ」として販売を開始しており、価格は7万9800円。カラーはセラミックピンクとセラミックウルトラブルーの2色だ。
カメラは10万ピクセルのマクロレンズ。DysonのAI機械学習(ML)アルゴリズム「Gap Optical Targeting」が毎秒28枚のライブ画像を解析し、歯間をリアルタイムで検出・追跡する。カメラが隙間を認識してから100ミリ秒以内に、円すい状のマウスリンスを噴射する仕組みだ。MLモデルには、開発中に収集した47万枚の歯科画像で学習させたという。
一般的なウォーターフロッサーが採用する針状のジェットは歯垢に穴を開けるだけで十分に除去できない場合があるとして、Dysonは広い範囲を一度に掃き出す円すい形のジェットを採用した。開発に当たっては、シンガポール国立大学歯学部との5年間の共同研究で人工歯垢を独自開発し、臨床試験を都度実施せずに設計を反復できるようにしたとしている。
タンクは12.5mlの「アンチグラビティタンク」で、ダイヤフラムポンプと圧力室により、本体を傾けたり水平に構えたりしても空気を吸い込まず安定して噴射できるという。ブラッシング機構には振動角度を変える「可変式の音波振動」を採用し、モーターは毎秒245回振動する。プレミアム価格帯の競合製品との外部ラボ試験では、届きにくい部位での歯垢除去量が最大69%多かったとしている(ブラシのみの可変モードでの比較)。
2.4GHz帯のWi-FiとBluetoothに対応し、「MyDyson」アプリと連携する。内蔵カメラは口腔内カメラとしても機能し、アプリのライブビューで口内の映像を確認しながら磨ける。磨いた範囲のマッピングやクリーニングレポートも参照できる。カメラはライブビュー使用時と自動ジェット時のみ動作し、画像は本体にもクラウドにも保存されず、Dysonや第三者がアクセスすることはないとしている。
ブラシヘッドは硬さの異なる2種類の毛を組み合わせたデュアルブリスル構造で、RFIDタグを内蔵し使用回数を記録して交換時期を通知する。付属の充電ドックはボタン1つで約3秒でタンクに給水でき、収納・充電も兼ねる。本体はIPX7の防水仕様で重量は230g、1回の充電で約10日間(14回のクリーニング)使用できる。
Dysonは本製品に最適化した無発泡の歯磨き粉と低発泡マウスリンスも合わせて展開するが、日本公式サイトの注釈によると、いずれも2026年9月時点で国内未発売。日本ではSLSフリーのジェルタイプか無発泡タイプの歯磨き粉、透明で低発泡のマウスウォッシュとの併用を推奨している。
開発期間は6年で、661人のエンジニアが関わり、38件の特許を出願したという。同社創業者でチーフエンジニアを務めるジェームズ・ダイソン氏は「フロスは面倒で時間のかかる作業だ。われわれの調査では、人は歯垢がたまる歯間を一貫して磨き残している」とコメントしている。
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