小寺信良のIT大作戦
今度は“ディスプレイなし”のAIグラス、「Rokid Ai Glasses Style」を試す(3/5 ページ)
カメラ、マイク、スピーカー性能
AIグラスのカメラについては賛否あるところだが、目の前にあるものや書類などを読み上げてくれる機能はかなり有用だと感じる。例えば老眼の人は手元の書類を読むには老眼鏡が必要だが、AIグラスに文字を読み上げてもらえば、老眼鏡の代わりになる。試しにいただいた名刺の電話番号を読み上げてもらったが、メガネから30cmほど離した位置に置いても、正確に読み上げてくれた。
写真撮影に関しては、元々センサーが縦長についているので、縦写真となる。解像度や発色、ホワイトバランスも問題ないが、基本的にはノーファインダー撮影になるので、スマホに画像転送してみるまでは何が撮れているのかわからない。構図よりもシャッターチャンスに重点を置いた撮影になるだろう。
動画撮影は最大10分しか撮れないが、自転車に乗った状態で撮影してみたところ、スタビライズも十分で、かなり滑らかに撮影することができた。最大サイズの2400×1800ピクセルで撮影してみたが、ビットレートは10Mbps程度なので、細かい部分はブロックノイズが乗る。撮影動画はグラス内の32GB内蔵メモリーに収録されるが、それぐらい容量があればもう少しビットレートが高くても収録できそうだ。
今後はAIグラスも、内蔵メモリー容量で差別化されたり、microSDカードが挿せるようになるのかもしれない。
Rokidの読み上げ音声は、デフォルトではふんわり系女子のようなしゃべり方で、特徴がある。若干訛りというか、アクセントにおかしなところもあるが、この声のファンも多い。男性にも切り替えられるが、アクセントやしゃべり方は似ている。
翻訳を試してみた。ソースはDJIのOsmo 360 IIのマニュアル動画で、言語は中国語である。翻訳モードはMicrosoft AI 翻訳エンジンに変わるので、読み上げ音声のキャラクターも変わる。翻訳は概ね正確で、意味も通じる。しゃべりの音声と翻訳音声が同時に聞こえてくるのは、いわゆる同時通訳を聞いている感覚だ。サンプルの音声はわかりやすいよう右を原語、左を日本語に振り分けているが、実際にはセンターで混じって聞こえてくる。
日本人は昔から字幕に慣れているので、翻訳に関してはディスプレイで文字を表示した方が理解しやすい感じがする。
内蔵スピーカーを利用して、音楽を聞くこともできる。音質としてはオープン型特有の広がり感が強く、開放的な音場だ。低音があまり出ないが、それはほとんどのメガネ型オーディオデバイス共通の課題である。
音楽を聞きながらでもボイスコマンドは認識する。AIと会話している間は音楽がBGMレベルに落ちるので、実用上は困ることはない。
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小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
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