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より自然な歩行が可能なロボットが登場

» 2008年05月23日 17時44分 公開
[ITmedia]

 オランダのデルフト工科大学は5月22日、人間に近い歩き方をするロボット「Flame」を開発したと発表した。

 同大学の学生であるダーン・ホベレン氏が博士論文として手掛けた研究で、人間の歩行の複雑な動きを「前のめりに倒れる」というモデルを用いることで、滑らかで効率的にまねできると同大学は説明。ホベレン氏は歩行ロボットとしては世界最高水準と述べている。

 ホベレン氏は、人間が歩行で踏み出す一歩目の安定性を測定したときに「前のめりに倒れる」という不安定な動作だったことに着目。このモデルを実証するために「Flame」というロボットを開発した。モーター数は7個で、バランスを検知するための機構や安定性を高めるための各種アルゴリズムが組み込まれている。

flame

 ロボットを使って滑らかな歩行を研究することにより、歩行に困難をきたしている人のリハビリテーションにも役立つと同氏。同大学はアムステルダム大学とリハビリ用機器について共同研究を行っている。

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