歌声作成ソフト「鏡音リン・レン」を修正し、より自然に歌えるようにした「鏡音リン・レン ACT2」が、7月上旬ごろにリリースされる見通しだ。クリプトン・フューチャー・メディアの佐々木渉さんが、5月28日に神戸市内で開かれた「音楽情報科学研究会」で明らかにした。
鏡音リン・レンは、声優の下田麻美さんの声をベースに、ヤマハの技術「VOCALOID2」を利用して作成した歌声合成ソフト(男の子もいます!「鏡音リン・レン」 コンテンツ投稿サイトもオープン)。昨年12月に発売されたが「歌声がロボットっぽくて不自然」という声がユーザーから上がっていた。
ACT2は、従来品と同じ声データを利用しながら、音と音のつなぎ目をチューニングし、自然に歌えるようにした。
既存ユーザーのアップデート方法や詳細な仕様、正確なリリース時期、デモ楽曲などは、6月上旬に正式発表するとしている。
研究会ではこのほか、「初音ミク」「鏡音リン・レン」など「VOCALOID2」で作られたソフトをオンラインで利用できるシステムをヤマハと共同開発していることや、ミク、リン・レンに続く「キャラクター・ボーカルシリーズ」第3弾を今年9〜10月ごろ発売する計画であること、個性的な歌声を持ったアーティストの起用も目指していること――などが明かされた。
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