ピクシブが、イラストSNS「pixiv」のユーザーの作品を展示するイベント「pixivフェスタ」(3月1日まで、東京・原宿)を開催している。初日(2月27日)は雨と雪が降る悪天候だったが、オープン直前に30人ほどが行列を作って待つ姿も。地方から来ている人もいたほか、通りすがりの外国人観光客なども訪れていた。
ユーザー145人の作品をA1サイズにプリントし、展示するpixiv初のリアルイベント。来場者は、気に入った作品の下に星形のシールを貼って評価したり、作品に合うキーワードを白いシールに書いて貼って“リアルタグ付け”をするなど、pixivと同じように楽しめる。クレヨンなどでイラストを描ける「リアルdrawr」コーナーもある。入場料は500円。
出展者は抽選で選ばれた。「東方Project」のキャラを描いた作品「東方結集記」を出展している「私市陣(きさいちじん)」さんは「自分の作品をネットでは見られない大きなサイズで見て欲しい」と考え、福島県から参加した。アルバイトをしながら、プロのイラストレーターを目指しており、pixivフェスタでは「作品に対する感想をリアルに聞きたい」と話す。
3人のキャラが焼きそばを食べているイラスト「やきそばだけはクリア前に食べておく」を出展した「ひっさつくん」は、作品を大きなサイズでプリントするのは初めてという。「モニターで見るよりも、キレイ。PCよりリアルの方が良いですね」と話す。
イベント開始から1時間もたたないうちに、ひっさつくんの作品には8枚の星型シールが貼られた。ひっさつくんの作品を見るために大阪から駆けつけた友人もいた。友人とはイラストをきっかけにネットで知り合い、この日初めて対面したという。ひっさつくんは「ありがたすぎる」と感動している様子だった。
プロのイラストレーターとして働いている「しぶぞー」さんは、コーヒーカップやアヒルなどのイラストを描いた「もふもふカプチーノ」という作品を出展。pixivを使っている理由は「色んな作品が見れて勉強になるから。面白いタグが付くのでわくわくする」と話していた。
pixivフェスタには、ピクシブ社員16人全員と社員犬「チョビ」が出動し、運営にあたった。サーバ担当のエンジニア・店本哲也さんは、会場にノートPCを持ち込み、イベント中もサイトの監視と運営にあたっていた。
片桐孝憲社長は「pixivがネット上だけのサービスではなく、リアルな生活に結びつけたい」と意気込んでいた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR