全国20カ所の天文台・観測所が9月、同時に地球外知的生命探査(SETI)に挑む計画が進んでいる。これだけの数の施設でSETI関連観測を実施するのは世界初という。本観測に先立ち、3月28日にリハーサル観測を実施する予定だ。
兵庫県立西はりま天文台を総合本部に、北海道・名寄市立木原天文台や浄土平天文台(福島県)、鹿児島県十島村の中之島天文台などが参加。光学望遠鏡による観測と、電波による観測で地球外知的生命の信号キャッチに挑戦する。公開天文台などに対しても、信号とノイズの区別を容易にするためのサポート観測を要請する。
ターゲットの星は、惑星を持っていることが分かっている星などを候補として検討中。28日のリハーサル観測は、5つの惑星を持つかに座55番星が対象。地球からの距離は41光年と比較的近く、天体観測用の出力で送信されているレーダーなら、地球上の8メートルアンテナでも検出可能という。
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