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安いケーブルでもUSB 2.0の40倍高速な新インタフェース技術、NECが開発

» 2009年04月03日 07時00分 公開
[ITmedia]

 NECは4月2日、安価なケーブルでもUSB2.0の約40倍の高速データ伝送が可能なコンシューマー機器向け次世代インタフェース回路技術を開発したと発表した。安価なケーブルでも、専用ケーブルを使ったハイエンドサーバ間通信と同等の超高速伝送が可能で、今後の製品化に向けて研究開発を進める。

 コンシューマー機器で一般に使われている安価なケーブルでは、伝送中に信号が劣化してしまう。信号は受信側機器の回路で補正するが、補正能力には限界がある。ハイエンドサーバなどでは特性の良い高価な接続ケーブルが使われているが、コンシューマー機器間での超高速伝送を実現するにはネックになる。

 新技術では、歪みのある信号波形でも高速に受信でき、複雑な波形歪みにも対応可能な補正の仕組みを導入することで、安価なケーブルを使った超高速伝送でも安定した通信が可能になっているという。

 2時間分のHD動画を用意し、試作したLSIで検証したところ、USB 2.0で約14分、USB 3.0で約80秒(実効速度を理論最大値の半分に設定)かかるのに対し、新技術では約22秒で転送できることを確認したという。

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