恐竜のミイラ化石「ダコタ」を日本初公開――日本経済新聞社、テレビ東京、日経ナショナルジオグラフィックは7月18日から、恐竜イベント「恐竜2009−砂漠の奇跡」(千葉・幕張メッセ)を開催する。日本初公開のものを含む240点以上の化石・標本を展示する。
目玉は、研究途上の骨格や化石、生体復元モデルだ。中でも最大の見どころは、2000年にアメリカ・ノースダコタ州の荒れ地バッドランドで発見されたミイラ化石「ダコタ」だ。
カモのようなくちばしを持ち、植物を食べるハドロサウルス類の恐竜(恐竜名は未定)の化石だが、本来、化石になる過程で失われてしまううろこや皮膚、筋肉が比較的良い状態で残っている。展示のために「4人がかりで2年半もの間、化石のクリーニング作業を行っている」という。
中国のジュンガル盆地で見つかった、後期ジュラ紀に生息していた草食恐竜「マメンキサウルス」の全身骨格も日本初公開。全長35メートルとアジア最大級で、同種でも特別大きいため「ジャイアント・マメンキサウルス」という愛称が付いた。首だけで体長の約半分・16.9メートルという長さだ。
第2次世界大戦で化石が焼失し“サハラの幻”とも呼ばれる肉食恐竜「スピノサウルス」の生体復元モデルも日本で初めて展示。肉食恐竜ティラノサウルスの祖先「グアンロン」の骨格や、超大型羽毛恐竜「ギガントラプトル」の復元骨格も日本で初めて公開する。
展示エリアは、化石が発見された砂漠ごと分かれており、ゴビ砂漠、ジュンガル盆地、サハラ砂漠、バッドランドゾーンがある。一部エリアでは、恐竜が住んでいた時代の豊かな土地を再現し、現代の砂漠と対比して示している。日本の恐竜研究に触れるコーナーも設け、日本で発見された中で最大の草食恐竜「タンバリュウ」を展示する。
環境意識をはぐくむ「エコ・サイエンスイベント」として、古代と現代の生態系のつながりを意識した展示も予定している。
開催は9月27日まで。入場料は一般2500円、小中高生1200円。
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