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「オリンパス・ペン」がマイクロフォーサーズで復活 最小レンズ交換式デジカメに

» 2009年06月16日 16時47分 公開
[ITmedia]
photo ボディカラーはシルバーとホワイト。左は14-42ミリ F3.5-5.6、右は17ミリ F2.8を装着

 オリンパス・イメージングは6月16日、マイクロフォーサーズ規格に準拠したレンズ交換式デジタルカメラ「オリンパス・ペン E-P1」を7月3日に発売すると発表した。往年の名機のコンセプトをデジタルで受け継ぎ、レンズ交換式デジカメとしては世界最小・最軽量の金属外装ボディに仕上げた。

 価格はオープン。マイクロフォーサーズ専用レンズとセットにしたレンズキットが基本で、パンケーキレンズ17ミリF2.8とビューファインダーをセットにした「パンケーキキット」の実売予想価格が11万円前後など。ボディのみは受注生産となる。

photo 35ミリ換算で34ミリ相当の「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」(4万9875円)と、28〜84ミリ相当のズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」(シルバー/ブラック、3万6750円)

 「オリンパス・ペン」は、1959年10月に発売されて世界累計1700万台を販売したコンパクトカメラ。ペンが35ミリフィルムの通常コマの半分を使う「ハーフサイズ」コマを採用することでカメラの大衆化に貢献したように、新製品はマイクロフォーサーズの採用で「より多くの人に写真の楽しさやカメラを持つ喜びを味わっていただきたい、という思いをこめて」(同社)、ペンの名前を冠した初のデジカメとなった。

 ボディサイズは120.5(幅)×70.0(高さ)×35.0(奥行き)ミリ、重さは約335グラム。撮影はライブビューによる液晶ディスプレイを見ながら行うかわりに、一眼レフに必要なペンタプリズムやミラーボックスを省くことで小型化した。

 センサーは4/3インチ有効1230万画素MOSセンサー。最大4032×3024ピクセル(RAW、JPEG)の画像を撮影できる。動画は1280×720ピクセル/30fpsのHD撮影が可能だ。

photophoto アクセサリーとしてビューファインダーや、レトロな皮ケースも発売

 ボディ内手ブレ補正機構を搭載し、最大4段の補正効果があるとしている。同社製デジカメでは初めて、記録メディアにSDHC/SDメモリーカードを採用した。

 フラッシュは内蔵せず、オプションの外付け型「FL14」(2万1000円)を同時発売する。ビューファインダー「VF-1」(1万8375円)のほか、レンズマウント変換アダプターとして、フォーサーズアダプター(2万1000円)、OMアダプター(同)も発売する。

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