焼き肉やハンバーグから「とんかつパフェ」まで――京王電鉄が12月3日に新設するショッピングモール「フレンテ南大沢」新館(東京都八王子市)に、肉料理のテーマパーク「東京ミートレア」がオープンする。スペインを意識した異国情緒あふれる空間で、さまざまな肉料理を食べ比べできる。入場は無料。
ナムコがプロデュースし、京王電鉄が運営。全国から集めた有名店7店が出店し、定番メニューや限定メニューを提供する。店内で食べられるほかテイクアウトメニューもあり、ミートレア内のオープンスペースのいすに座って食べたり持ち帰ったりもできる。
近江牛の卸問屋が直営する焼き肉店「激〜GEKI〜」(兵庫県尼崎市)やハンバーグ専門店「GOLD RUSH」(東京都渋谷区)、バーベキューリブを味わえる「Hot Stuff」(愛知県豊橋市)などガッツリ食べられるものから、宮崎名物「にくまきおにぎり」の「元祖にくまき本舗」(宮崎県宮崎市)、「とんかつパフェ」の「清まる」(愛媛県松山市)など小腹を満たせる店舗までがそろった。
施設はスペインの街並みと村を意識したデザインで、一歩足を踏み入れるとスペインの町中に迷い込んだ気分に。それぞれの店舗が街並みに溶け込み、眺めるだけでも楽しい。広さは1130平方メートルで、ぐるっと回るだけなら3〜5分程度で一周できる。
目玉メニューの1つが清まるの「とんかつパフェ」だ。抹茶アイスクリームや生クリーム、薄切りのリンゴなどをトッピングしたパフェに、20(横)×50(縦)ミリ程度の薄切り肉を揚げた豚カツを豪快に刺したもの。7年ほど前に発売し、ネットを通じて人気が爆発したという同店の看板メニューだ。
カツ2枚入りの「とんかつパフェストリート版」(580円)と、カツが6枚入った大きな「とんかつパフェ」(2000円、1日限定10食の)がある。記者はストリート版にチャレンジしてみた。
刺さっているカツは冷えているが、ソースがかった何の変哲もないカツ。これに抹茶アイス、生クリーム、リンゴをのせて食べるのがルールだ。カツに甘いトッピングとは……大丈夫だろうか……
カツに抹茶アイスを塗り、リンゴをのせてひと思いにたべると……とてもおいしい。カリっと揚がったカツの食感とリンゴのサクサク感が良く合う。ソースのしょっぱさとリンゴの甘酸っぱさもマッチ。抹茶アイスが後味をすっきりさせる。
清まるは10年ほど前から、豚カツに生クリームやイチゴなどをデコレーションした「とんかつケーキ」を販売。スイーツ豚カツを新たに作ろうとした際、「とんかつパフェ」の名前の響きに魅せられて開発したという。
焼肉店・激〜GEKI〜では、ミートレア限定メニューとして近江牛100%の肉まん(290円)を販売。煮込み料理などに使う固い部位をミンチにし、牛脂とブレンドしたあんを詰めた肉まんだ。同店はホルモン焼きもおすすめで「くさみはなくあっさり食べられる」という。
リブ専門店のHot Stuffでは、スペアリブや、背中側のあばら肉「バックリブ」を販売。中でもラージサイズのバックリブ(3580円)は33センチの皿からはみ出る大きさで迫力満点だ。2〜3人で食べるケースが多いが、男性客には1人ですべて食べ切る人も少なくないそうだ。
小腹が空いた人には、元祖にくまき本舗の「にくまきおにぎり」(300円)がおすすめだ。しょうゆベースのたれにつけこんだ薄切りの豚もも肉でゴマ入りごはんを巻いたもの。おにぎりの上にモッツァレラチーズをのせた「チーズにくまき」(330円)も販売している。
肉について学べるミュージアムコーナーも設ける。スペインの教会の書庫をイメージした空間で、肉にまつわる豆知識やクイズで学べる。本のオブジェやレバーなどを触ると牛や豚のオブジェが動く――といったギミックが隠されており、触って回るだけでも楽しい。
東京ミートレアのメインターゲットは、20〜40代の女性を中心にしたファミリー層や学生カップルなど。初年度は130万人の集客を見込んでいる。営業時間は午前11時〜午後10時で年中無休。京王線南大沢駅から徒歩1分。
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