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運転中の携帯利用を禁止する法律、施行後も事故は減らず――米調査

» 2010年02月01日 12時29分 公開
[ITmedia]

 運転中の携帯電話利用を禁止する法律が施行された後も、交通事故は減っていない――このような調査結果が1月29日、米国で発表された。

 この調査は、自動車保険会社から出資を受けた非営利団体Insurance Institute for Highway Safety(IIHS)が行ったもの。運転中の携帯電話利用(通話、メール)を禁止する法律が施行されたニューヨーク州、コロンビア特別区、コネティカット州、カリフォルニア州の4地区について、自動車保険の保険金請求件数を調査した。

 調査の結果、運転中の携帯電話利用を禁止する法律が施行される前と後で、保険金の請求件数が変わらないことが分かったという。また、施行前と後の請求件数の変化率についても、同様の法律がない近くの地域と変わらないことが示された。

 「この法律による事故の減少は見られなかった。このような法律によって携帯電話の使用は減っているし、運転中の携帯電話使用は事故のリスクを高めることが複数の研究で示されているのだが」とIIHSのエイドリアン・ランド社長は言う。同氏は、この調査結果を「意外だ」とし、予想に反する結果になった原因を解明するためのデータを集めていると話している。

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