デンマークのセキュリティ企業Secuniaは、このほどまとめたPCソフトのパッチ管理の実態に関する報告書で、システムのセキュリティを保つためには平均で4.8日ごとにパッチを当てなければならないのが現状だと指摘した。
Secuniaは、同社の脆弱性検出ソフト「Personal Software Inspector」(PSI)を使っているユーザー約200万人から集めたデータを分析。その結果、ホームユーザーがシステムを常に最新の状態に保つためには、年間平均でベンダー22社から75本のパッチを導入する必要があり、4.8日ごとにパッチをインストールする作業が必要になることが分かった。
しかし各社のパッチを当てる作業は複雑で際限がなく、一般ユーザーのほとんどはパッチ導入のためにそれほどの手間をかける余裕がないとSecuniaは指摘する。
こうした現状に対応し、多種多様な製品のパッチをまとめて自動的に管理できるようにする目的で、同社は企業向けのSecunia Corporate Software Inspector(CSI)をMicrosoft WSUSに統合した製品のβテストを実施。この技術を一般ユーザーにも広げるため、自動更新機能を組み込んだ「Secunia PSI 2.0」のプレビュー版開発を進めているという。
企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR