ITmedia NEWS >

Windows 7の満足度、86%――Forrester調査

» 2010年04月01日 12時26分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 米調査会社のForrester Researchが発表した最新の調査結果によると、Windows 7ユーザーの約86%は同OSに満足していると答えている。ただし、Windows XPユーザーとWindows Vistaユーザーのうち、「向こう6カ月以内にWindows 7にアップグレードする計画だ」と答えた割合はわずか10%にとどまった。

 それとは別に、この調査からは、これまでのバージョンとは異なり、Windows 7では必ずしも新規にPCを購入せずにOSのアップグレードだけを行うユーザーが増えている傾向も見てとれる。この調査は4500人の顧客を対象に実施されたもの。

 「MacユーザーとITに精通した一部のユーザーを除いて、これまで大半の一般ユーザーは、手持ちのPCを新しいOSにアップグレードするということはしてこなかった。それよりも、新規にPCを購入して新しいOSを入手するというユーザーが大多数だった」とForresterのアナリスト、J.P.ガウンダー氏は3月29日付でブログにコメントしている。「だがWindows 7に関しては、OSのアップグレードを行う傾向がかなり強かった」と同氏。

 同氏はその理由として、Windows 7が古いPCでも動作できる点を挙げている。「Netbookの人気の高まり、複数のPCを所有する世帯の増加、長年使ったWindows XPマシンに愛着を持つユーザーの多さなど、それらすべてが相まって、よりスマートで軽量なWindowsに対するニーズが高まり、Windows 7がそれを実現した」と同氏。

 Forresterの調査では、回答者の約45%は「新規PCにプリインストールされているWindows 7を購入した」と答えており、「Windowsを古いバージョンからWindows 7にアップグレードした」と答えた回答者は43%、「その他」が12%となっている。

 Microsoftによると、消費者の高い需要に支えられ、Windows 7の販売数は2009年10月の発売以来、9000万本に達したという。ただし、同社幹部によると、企業での導入は遅れており、それはおそらく世界的な景気低迷の余波がIT部門の予算にも及んでいる影響だという。

 「企業のPC入れ替えサイクルがこれからやってくるはずだ」とMicrosoftの最高財務責任者(CFO)ピーター・クライン氏は3月2日に開かれたMorgan Stanley主催のカンファレンスで語っていた。「それがいつ、どのくらいの勢いで起きるのか、正確には分からない。だが、そうした動きが2010年中に始まり、2011年にかけて続き、PC市場の成長に大いに貢献してくれるものとわれわれは予想している」と同氏。

 Web調査会社のNet Applicationsによると、今年1月の米国OS市場ではWindows 7が平均7.57%のシェアを占め、XPのシェアは66.15%、Vistaは17.47%、Mac OS X 10.5は2.37%、Mac OS X 10.6は1.80%、Linuxは1.02%となっている。同社は4万のWebサイトからデータを集め、それらのサイトを訪れたユーザーの端末で使われているOSなどを追跡している。

Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.