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任天堂、今期も減収減益の見通し Wii販売減

» 2010年05月06日 17時34分 公開
[ITmedia]

 任天堂が5月6日、2010年度(2011年3月期)の業績見通しを公表した。営業利益が約10%減を見込むなど、09年度(10年3月期)に続いて減収減益となる見通し。ニンテンドーDSは「ニンテンドー3DS」(仮称)の発売で販売台数増を見込むが、Wiiがハード・ソフトとも落ち込む。

 09年度の連結決算は、売上高が1兆4343億円(前期比22.0%減)、営業利益が3565億円(35.8%減)、経常利益が3643億円(18.8%減)、純利益が2286億円(18.1%減)と、2けたの減収減益になった。

 ニンテンドーDSが米大陸での年間最高販売台数(1220万台)を記録したものの、欧州での販売が減少し、DSは合計2711万台と前期(3118万台)から落ち込んだ。Wiiは2053万台と、前期(2595万台)から約20%減となった。

 10年度見通しは、売上高が1兆4000億円(2.4%減)、営業利益が3200億円(10.3%減)、経常利益が3200億円(12.2%減)、純利益が2000億円(12.5%減)。

 今期は裸眼で3D映像を楽しめるニンテンドー3DSを発売するほか、ポケットモンスターシリーズの最新作をDS向けに投入。Wiiではメトロイドシリーズの最新作、「スーパーマリオギャラクシー2」を発売するほか、プレイヤーの生態情報を測定できる「Wiiバイタリティセンサー」を活用する新コンセプトのソフトを開発しているという。

 販売数見通しは、ニンテンドーDS(3DS含む)のハードが前期から約300万台増の3000万台、ソフトが1億5000万本(前期は1億5159万本)。Wiiはハードが250万台減の1800万台、ソフトが1億6500万本(前期は1億9181万本)。

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