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世界の海賊版ソフトが増加、喪失額は510億ドル相当に

» 2010年05月12日 08時08分 公開
[ITmedia]

 業界団体の米Business Software Alliance(BSA)が5月11日(現地時間)に発表した2009年の統計によると、海賊版ソフトが占める割合は世界で43%となり、2008年より2ポイント増加した。

 BSAは、海賊版増加の主な要因として新興市場におけるPC販売の拡大を挙げ、海賊版ソフトによって失われた商業価値は510億ドル相当になると推計している。特に中国での増加は著しく、同国の海賊版ソフトの商業価値は9億ドル増の76億ドル相当に達した。

 米国における海賊版の割合は横ばいの20%で推移し、世界的には低いレベルだが、PC市場の規模が大きいことから商業価値に換算すると84億ドル相当に上るという。

 一方、インド、チリ、カナダでは大きな改善が見られ、海賊版の割合はそれぞれ3ポイント減少した。

 BSAは海賊版は一層の巧妙化が進んでいると指摘。特に新興国の政府は、海賊版対策の取り組みをさらに強化する必要があると訴えている。

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