Appleは6月7日、iPhone OSの名称を「iOS」に変更し、iPhone 4にビデオチャット機能「FaceTime」を導入した。「iOS」も「FaceTime」も他社の商標だが、Appleは既に使用許可を受けているという。
Appleは「iOS」に関して、Cisco Systemsとライセンス契約を結んだ。Ciscoは「IOS」の登録商標を有しており、ネットワーク機器向けOSの名前として使用している。Ciscoは「iOSの商標をAppleがiPhone、iPod touch、iPadのOSの名称として使うことを認める」とコメントしている。この契約は商標のみに関するものであり、技術供与はないという。
FaceTimeの名称は、FaceTime Communicationsから買い取った。FaceTime Communicationsは企業向けのセキュアなIMを提供しており、約10年前からFaceTimeを社名に使ってきた。FaceTime Communicationsは、製品機能の変化に合わせ、数カ月以内に社名を変更するとしている。
Appleは2007年に初代iPhoneを発表したとき、「iPhone」の登録商標を保有していたCiscoとの間で商標紛争を抱えた。両社は後に和解し、AppleはiPhoneの名称を利用できるようになった。Appleは今回、紛争を避けて事前にCiscoの許可を得ている。
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