大日本印刷(DNP)は6月29日、傘下の書店持ち株会社・CHIグループが、DNP子会社のジュンク堂を完全子会社化するグループ再編を発表した。DNP傘下の書店連合を一体化し、書店の連携によるサービス向上と経営の効率化を図っていく。
CHIは丸善、図書館流通センターを傘下に持つ中間持ち株会社。CHIとジュンク堂が11月下旬に開く臨時株主総会を経て、来年2月1日付けで、株式交換方式によりジュンク堂がCHIの完全子会社になる。
CHIはこれに先立ち、8月2日付けで丸善の店舗部門を新設分割した新会社「丸善書店」を設立。ジュンク堂の子会社化後は、CHIにはジュンク堂、丸善書店、丸善、図書館流通センターの4社が傘下に入る形になる。ジュンク堂と丸善書店は将来の経営統合も視野に入れている。
ジュンク堂と丸善書店は今後、人材交流や共同イベントなどで店舗ノウハウ、企画ノウハウの共有を進める。また出店地域の最適化や共同仕入れによる利益率の向上、会計・商品システムやPOSの統合などによる効率化などを図っていく。
また書籍のネット販売でも協力し、グループ共通のサービスプログラムの展開や、リアル書店の販売力・集客力を生かしたプロモーションを展開していく。店頭販売情報をベースにしたPOD(プリントオンデマンド)や、コンテンツのデジタル化への対応も強化する。
DNPは今年5月、中小書店を展開する文教堂グループホールディングスを子会社化している。
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