Sony Ericssonが、Androidを基盤としたゲームプラットフォームを開発しているという。同社は8月15日に米国でAT&Tから発売されたAndroid携帯「Xperia X10」の開発元だ。
Sony Ericssonにコメントを求めたが回答はなかった。だが初めにこのニュースを伝えたEngadgetは、このプラットフォームはGoogleのAndroid 3.0(コードネーム:Gingerbread)を搭載したデバイスだとしている。
この端末はQWERTYキーボードの代わりにゲームコントローラーを搭載した携帯電話と描写されている。アナログ入力できるスライド式タッチパッドに、標準的なPSPボタンとショルダーボタンがついているという。
ディスプレイはWVGAかそれ以上の解像度で、3.7〜4.1インチ。500万画素カメラや1GHz Snapdragonプロセッサも搭載するかもしれない。
Engadgetは、Android 3.0に加え、Android Marketにこのデバイスで動作するゲーム専用の新しいカテゴリーも登場する。このデバイス向けに作られたゲームは、ほかのAndroid携帯にも移植されるかもしれない。
「ゲームのグラフィックスはPSかPSPゲーム程度で、3DゲームがAndroidにやってくる」とEngadgetは伝えている。
「今のところタイトルは古いPSゲームと新しいPSPゲームが中心のようで、God of War、Call of Duty: Modern Warfare、LittleBigPlanetなどがリリースされる可能性がある。将来はAR(拡張現実)機能を盛り込んだタイトルも計画されている」
Gartnerのアナリスト、ケン・デュレイニー氏は、携帯電話とゲームにAndroidを採用することについて、ソニーはAppleに倣っているのかもしれないと話す。ゲーム機にもなるiPod touchとiPhoneが同じOSを使っているのと同じように。
ソニーのデバイスは早ければ10月に登場する可能性があるが、それを信じるのは無理があるとeWEEKは考えている。10月まで2カ月しかなく、このデバイスについて分からないことが多いからだ。実際、Engadgetが報じたことのほとんどは不確定あるいは推測のように見える。
Androidは消費者向けのコミュニケーションや娯楽のためのモバイルプラットフォームとして評価を得てきている。同ソフトは約70種の端末に搭載され、2010年秋にはバージョン2.1がGoogle TVの基盤として組み込まれる。
Google自身、オンラインゲームへの関与を深めていると言われており、Sony EricssonとGoogleがゲーム携帯で協力しているというEngadgetの記事を補強する大きな要因となっている。
Googleはネットでのゲーム人気の高まりを認識している。同社が何らかの形で人々をAndroid向けのゲームに引き込むことができれば、ユーザーに広告を提示する機会がさらに開けるだろう。
実際、Googleはソーシャルネットワークの一部としてGoogle Gamesを開発するために、ソーシャルゲーム大手Zyngaに1億ドルを出資したという。最近ではソーシャルウィジェットメーカーSlideを2億2800万ドルで買収している。
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