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Twitter、年内に2億ユーザー到達の可能性

» 2010年11月02日 17時00分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 Twitterは1日に37万人新規ユーザーを増やしており、このペースが続けば、年末にはユーザー数が2億人近くになる可能性がある。

 この計算の基になっているのは、New York Timesの10月30日の記事だ。記事では、Twitterの現在のユーザー基盤を1億7500万人としている。2010年はあと60日あるため、1日37万人のペースが続ければ、年末のユーザー数は1億9750万人に達するだろう。加入や退会には変動があるため、2億人を超える可能性もある。

 New York Timesの記事で、最近TwitterのCEOを退いたエバン・ウィリアムズ氏は、Twitterの華々しい成長とそれに伴うメディアからの注目について、「ロケットに爪でしがみついていた」ようなものと語った。

 同氏は最近、CEOから製品戦略責任者に役割を変えた。「製品の指揮をとっているときが一番満足だ」と同氏は10月4日にTwitterの公式ブログで述べていた。「何かを作り上げることがわたしの好きなことだ。われわれが作っていくものに、これまでになくワクワクし、自信を持っている」。同氏は後任であるディック・コストロCOO(最高執行責任者)を「収益化の取り組みの考案と実行」に長けていると同時に、「列車を時間通りに走らせる」ことも得意だと賞賛した。いずれも、成長企業には必要なスキルだ。

 Twitter創設者の1人ビズ・ストーン氏は3月のCTIA Wireless 2000で、同社のサービスが世界全体に及ぼす影響についての考えを次のように語っていた。「人々のコミュニケーションを可能にすることは、プラスの影響を与え得る。世界市民としての自覚が高まる」と同氏は基調講演で語った。「われわわれは、このオープンな情報交換を促進する役割を演じている。だからサービスを稼働させ続ける必要がある」

 Twitterはスマートフォン人気の波に乗ることにも成功しており、各種モバイルプラットフォーム向けにアプリを提供している。10月28日には、Windows Phone向けアプリを立ち上げ、Windows Phone 7端末のユーザーが、好きなランチや有名人の目撃情報を世界に発信できるようにしている。TwitterはBlackBerry、GoogleのAndroid、AppleのiPhone向けアプリを積極的に開発しており、それがサードパーティーの開発者の怒りを呼んでいる

 とはいえTwitterの人気拡大に伴って、セキュリティの懸念も避けられなくなっている。9月後半には新たなワームがTwitterを攻撃し、同社が不正なリンクを無効にする前に、複数の著名なユーザーが罠にかかった。またセキュリティ専門家は、ユーザーに休暇の予定などの情報――窃盗犯に盗みに入れる期間を教えることになりかねない――や、あまりに詳しい個人情報を投稿しないよう勧めている。

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