(このコンテンツはオルタナティブ・ブログ「芝辻幹也のグダるブログ」からの転載です。エントリーはこちら。)
いよいよ日本でもグルーポン・ナウがスタートした。現在は渋谷、原宿付近のみでサービスを展開中らしい。
仕組みは非常に単純である
1 割引率が50%以下(定価の半額以上で販売)のチケットの存在
通常グルーポンで販売している割引率50%以上だけではなく、30%割引などのチケットが存在する(中には50%以上の割引をしている店舗も存在する)。
2 共同購入ではない
グルーポンのような「20人集まったら取引成立」といった下限値は存在せず、1枚から購入できる。
3 販売期間が短い
グルーポンのチケットは「1日1店舗1チケット」であるが(最近は数日間販売しているのもある)、グルーポン・ナウのチケットは、「1日のうちある数時間のみ有効」である(注:私が見た範囲なので、販売期間の長いものもあるかもしれない。ご注意を)。
店舗主導で有効時間をコントロールできれば、混雑時を避けてチケットを発行できるし、団体客のキャンセルなど突然のアクシデント時に、集客できる可能性がある。
4 未使用チケットは、返金される
グルーポンのチケットは、購入して取引が成立すると基本的には返金されない。対してグルーポン・ナウのチケットは、販売期間にチケットを使わなかった場合は返金される。おそらくチケット購入のタイミングでは、決済会社側でカード利用枠を確保しているだけで、決済はされておらず、トランザクションが途中で止まっている状態だと考えられる。チケットの販売期間が短いのでこれを可能にしていると思われる。
もちろんグルーポン・ナウはモバイルと相性がよい。グルーポンのスマフォアプリ(Androidはアンドロイドマーケットで「グルーポン」と検索)をダウンロードすると、同時にGrouponNowの機能が実装される。
画面のイメージは以下の通り。あまり落ちることはなく、サクサク動く。
気になるのは、店舗から取っているマージンだ。
通常のグルーポンは、決済額に対して50%を取るので(注:現在は下げている可能性もある)、1000円の商品を30%割引で販売し、グルーポンに50%マージンを支払うと、店舗に残るのは35%=350円のみだ。グルーポン・ナウのマージン率はまだ不明だが、たとえ通常のグルーポンと同じだとしても、アイドルタイムに限って使えるのならば、店舗にとってもいいサービスになると思う。
FacebookのチェックインクーポンやGoogleのGoogleOffersなど、大手も次々にクーポン分野に参入し、位置情報を絡めた展開を見せてきている。今後の展開が非常に楽しみである。
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