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東大情報基盤センター、日立製スパコンの本格稼働をスタート

» 2011年11月25日 14時02分 公開
[ITmedia]
東京大学情報基盤センターが本格稼働を開始した新システム

 東京大学情報基盤センターと日立製作所は11月25日、「大規模SMP並列スーパーコンピューターシステム」の本格稼働を同日から開始したと発表した。10月3日から試験運転を行っていた。

 同システムは日立製作所のスーパーテクニカルサーバ「SR16000モデルM1」を採用。、1ノード当たり32台の演算プロセッサと200Gバイトのメインメモリーで構成され、システム全体で56台の計算ノートを有している。従来システムの「ベクトル並列型スーパーコンピューター」との互換性を持ちながら、計算ノード1台の理論演算性能は、従来システムに比べ約6倍の約980GFLOPSとなっており、システム全体では54テラFLOPSとなる。

 SR16000モデルM1は、POWER7プロセッサや電力効率化技術を搭載し、従来に比べて約12倍の電力性能比を実現しているという。また水冷方式を採用し、空調機の使用量を抑制するといった環境面にも配慮したモデル。

新旧システムの比較
項目 「SR16000モデルM1」(新システム) 「HITACHI SR11000モデルJ2」(旧システム)
システム性能 54,906.88GFLOPS 18,841.6GFLOPS
ノード数 56 128
1ノード当たりの主記憶容量 200Gバイト 128Gバイト
ノード性能 980.48GFLOPS 147.2GFLOPS
1コア当たりのコア数 30.64GFLOPS 9.2GFLOPS
1ノード当たりのコア数 32 16
SMT機能 あり(最大4スレッド/コア) なし
ノード間ネットワーク 階層型完全結合 3次元クロスバ
ノード間転送性能 96GB/s(単方向)×双方向 12GB/s(単方向)×双方向
磁気ディスク装置 556Tバイト 94.2Tバイト
OSおよび構成 AIX V7.1(クラスタ構成) AIX V5.3(クラスタ構成)

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