東京大学情報基盤センターと日立製作所は11月25日、「大規模SMP並列スーパーコンピューターシステム」の本格稼働を同日から開始したと発表した。10月3日から試験運転を行っていた。
同システムは日立製作所のスーパーテクニカルサーバ「SR16000モデルM1」を採用。、1ノード当たり32台の演算プロセッサと200Gバイトのメインメモリーで構成され、システム全体で56台の計算ノートを有している。従来システムの「ベクトル並列型スーパーコンピューター」との互換性を持ちながら、計算ノード1台の理論演算性能は、従来システムに比べ約6倍の約980GFLOPSとなっており、システム全体では54テラFLOPSとなる。
SR16000モデルM1は、POWER7プロセッサや電力効率化技術を搭載し、従来に比べて約12倍の電力性能比を実現しているという。また水冷方式を採用し、空調機の使用量を抑制するといった環境面にも配慮したモデル。
項目 | 「SR16000モデルM1」(新システム) | 「HITACHI SR11000モデルJ2」(旧システム) |
---|---|---|
システム性能 | 54,906.88GFLOPS | 18,841.6GFLOPS |
ノード数 | 56 | 128 |
1ノード当たりの主記憶容量 | 200Gバイト | 128Gバイト |
ノード性能 | 980.48GFLOPS | 147.2GFLOPS |
1コア当たりのコア数 | 30.64GFLOPS | 9.2GFLOPS |
1ノード当たりのコア数 | 32 | 16 |
SMT機能 | あり(最大4スレッド/コア) | なし |
ノード間ネットワーク | 階層型完全結合 | 3次元クロスバ |
ノード間転送性能 | 96GB/s(単方向)×双方向 | 12GB/s(単方向)×双方向 |
磁気ディスク装置 | 556Tバイト | 94.2Tバイト |
OSおよび構成 | AIX V7.1(クラスタ構成) | AIX V5.3(クラスタ構成) |
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