Mac専門のウイルス対策ソフトメーカーIntegoは4月23日のブログで、Macを狙ったマルウェア「Flashback」の新たな亜種が再び出現したと伝えた。
同社によると、新たな亜種「Flashback.S」は引き続きJavaの脆弱性を悪用する手口でMacに感染する。ユーザーのホームフォルダに不正なファイルを保存して、そのフォルダ内にある全ファイルを削除し、検出を免れようとする特徴がある。
Flashbackは新たな手口を実装した亜種が次々に出現し、感染したMacを操って攻撃の踏み台となるボットネットのネットワークを形成しているとされる。ロシアのウイルス対策ソフトメーカーDoctor Webは4月上旬の時点で、55万台以上のMacが同マルウェアに感染していると報告。別のセキュリティ企業はその後、感染数が激減したとも伝えたが、Doctor Webは4月20日の時点でまだ感染数は65万台に上っているとした。Integoも、感染が激減したとの見方には否定的だ。
Integoによれば、新たな亜種のFlashback.Sも既に広く出回って感染を広げている様子だという。同マルウェアに悪用されているJavaの脆弱性は、Appleがアップデートで修正済み。Mac向けのJavaアップデートをまだ適用していないユーザーは、できるだけ早く適用して脆弱性を修正することが推奨されている。
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