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「ウイルス感染しません」――Appleが宣伝文句を撤回?

» 2012年06月15日 07時29分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米AppleがMacの安全性についてアピールしたWebサイトの文言を書き換え、「ウイルスには感染しません」などのキャッチフレーズが消えた。セキュリティ企業の英Sophosが6月14日のブログで変更前と変更後の宣伝文句を比較して伝えている。

 それによると、AppleのWebサイト(英語版)には「Macが好きになる理由」として、つい数日前まで「It doesn’t get PC viruses」(ウイルスには感染しません)、「Safeguard your data. By doing nothing」(何もしなくてもあなたのデータを守ります)と書かれていたという。

 変更後はこうした文言が、「It’s built to be safe」(安全性も抜群です)、「Safety. Built right in」(はじめから安全性を内蔵しています)という内容に書き換えられた。

Macのセキュリティに関するメッセージ

 Macのマルウェア感染をめぐっては、「Flashback」というマルウェアが約60万台ものMacに感染したと伝えられ、Appleが対応を強いられた経緯がある。SophosがMac向けに無料提供しているウイルス対策製品を通じて感染状況を調べたところ、Macの2.7%(36台中1台)にマルウェアが見つかったという。

 こうした実態を受け、「Macマルウェアも存在することを認めない限り、Windowsのマルウェア問題の規模ばかり指摘してもあまり説得力がないとAppleが判断したのは明らか」とSophosは解説する。今回のWWDCの基調講演でも初めてマルウェアへの言及があったという。

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