英政府機関のInformation Commissioner's Office(ICO)は7月27日(現地時間)、米Googleが同日、削除したはずの英国内でストリートビュー撮影車で無断で収集したペイロードデータ(無線LAN通信を介してやりとりされている情報)の一部が残っていたという報告を受けたと発表した。ICOはGoogleに対し、データを調査した上で対処方法を指示するという書簡を送った。
Googleは2010年5月、Google Mapsのストリートビューで使う写真を撮影し、情報を収集する車で、“誤って”電子メールの全文やURL、パスワードなどを含むペイロードデータを収集していたことを明らかにした。これを受け、各国政府当局が調査を行い、ICOは同年11月、Googleが英国で収集したペイロードデータを削除することに同意したと発表していた。なお、米政府は同年10月、Googleを提訴しないという決定を下している。
GoogleはICO宛ての書簡で、ペイロードデータを保存したディスクを再度精査したところ、英国を含む数カ国で収集した情報が残っていたという。Googleはこの過ちを謝罪し、データ削除の方法について当該諸国政府に指示を仰いでいる。
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