Googleが地図サービス向け画像撮影車で誤って通信内容を傍受していた問題を調査していたFTCが、同社が22日に発表した対策措置を評価し、調査を終了した。
米Googleがストリートビューの情報収集車両で無線LANの通信内容を誤って収集していた問題を調査していた米連邦取引委員会(FTC)が、調査を終了する。FTCがGoogleの顧問弁護士にあてた書簡から明らかになった。
Googleは5月、同社の地図サービス用画像を撮影する「ストリートビューカー」で、手違いで暗号化されていないペイロードデータも収集・保存していたことを認めた。これを受け、FTCや各国政府当局が調査を行っており、幾つかのプライバシー侵害訴訟も起きている。
同社はこの発表の時点で、第三者機関による調査、ストリートビューカーでのWi-Fiデータ収集の中止、問題再発防止のための社内プロセスの見直しを実施するとしていた。10月22日には、再発防止のための幾つかの具体的な措置を発表した。
FTCの消費者保護局長デビッド・ブラデック氏は同書簡でこうしたGoogleの取り組みを評価し、また、同社がFTCに対して収集したペイロードデータを将来にわたって利用しないと保証したことから、調査の終了を決定したとしている。同氏はGoogleに対し、製品やサービスの開発に当たって消費者のプライバシーを守る最良の方法を検討するFTCとの話し合いを継続して行うよう要請している。
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