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世界のサイバー犯罪被害者は推計で5億5600万人、Symantecの年次報告書

» 2012年09月07日 07時29分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Symantecは9月5日、世界のサイバー犯罪動向に関する年次報告書を発表した。今年は昨年に比べ、SNSや携帯端末が犯罪に使われる傾向が鮮明になったと伝えている。

 報告書では、24カ国の成人1万3000人を対象に実施した調査結果をまとめた。それによると、過去1年でサイバー犯罪の被害に遭った成人は世界で5億5600万人と推計され、これはインターネットを使う成人の46%に相当する。1日当たり150万人以上が被害に遭っている計算になり、1人当たりの直接的な金銭被害は平均197ドルだった。過去1年の被害総額は1100億ドルに上ると試算している。

 SNSや携帯端末を使ったサイバー犯罪では、SNSユーザーの39%が被害に遭ったことがあると回答。具体的にはアカウントの乗っ取りやなりすまし(15%)、詐欺や不正リンク(10%)などの被害報告が寄せられた。

 SNSを悪用する犯罪に対抗できる機能を持ったセキュリティ製品を利用していると答えたユーザーは44%、プライバシー設定を利用して共有する情報をコントロールしているユーザーは49%だった。

 一方、携帯端末ではユーザーの31%が、見知らぬ相手から届いたメールでリンクのクリックを促されたり、「伝言」と称して電話をかけるよう求められたりしたことがあると答えている。

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