DeNA(ディー・エヌ・エー)はこのほど、児童向け通信教育アプリ「アプリゼミ」(iOS/Android)の配信を始めた。新小学1年生向けに「算数」「国語」「英語」の3教科を学ぶカリキュラムを月額980円で毎月配信する。6月末までは無料。3月24日に開かれた親子体験会では、子どもたちがタブレットを使って楽しく問題に取り組んだ。
イラストやインタラクション、音声を多用し、ゲーム感覚で楽しんで学習できるのが特徴。専用端末は必要なく、通常のアプリとして手持ちのデバイスにインストールする。各教科ごとに規定の点数をクリアすると次のステージにすすめるRPGのような仕組みで、算数と国語は毎月20ステージまで配信する。
学習指導要領に基づき、教科書で扱う単元を網羅。小学校を選ぶと使用している教科書が反映され、授業で学ぶ順序に合わせて学習を進められる。苦手分野や間違いやすい問題などを重点的に強化するパーソナライズ機能も搭載される予定だ。
コンテンツはNHKエデュケーショナルが監修を務め、学習効果の高さと楽しさの両立を追求。リアルタイムの正誤判定、難易度バランス、快適な操作性などDeNAがソーシャルゲームで培った技術力やノウハウを取り入れアプリに落とし込んだ。知育アプリやコンテンツは無料のものも多く出ているが、親しみやすさと学習効果の高さ、毎月新しいコンテンツが配信される点を売りにする。
4〜6月分は無料で配信し、7月以降は月額利用料が必要。コンテンツにアクセスするIDとパスワードは、公式サイト経由で月額980円(税込)で、App Store/Google Playでの購入は月額1000円となる。
24日に開催された親子体験会では、運営チームの説明もそこそこに子どもたちはタブレットに夢中。ほどなくルールを理解し、次々ステップアップしていく様子が見られた。
保護者からは「移動時間や待ち時間などのスキマ時間を有効活用できそう」「点数や励ますメッセージが出るので、紙の問題集と違って何度も繰り返し書くことも嫌じゃないみたい」と評判は上々。子どもたち自身も、友達と点数を競い合ったり、100点が出るまで何度もトライするなど、約1時間ほど、終了時間いっぱいまで集中して楽しんでいた。
床鍋佳枝総合プロデューサーは「書籍教材をタブレット向けに置き換えたのではなく、スマートデバイスで学ぶのに最適なコンテンツを提供することにこだわった。カリキュラム作成に丁寧に取り組みたいため、今年は小1向けのみの提供。順次高校生レベルまで拡大していきたい」と話し、長期的に取り組む意向を見せている。
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