STAP細胞問題で、英科学誌Natureは7月2日(現地時間)、理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーらが発表した論文2本を撤回した。STAP細胞は科学的には白紙の状態に戻ったことになる。
撤回されたのは1月30日付け(Web版は29日付け)で掲載された2本で、STAP細胞の作製法や万能性について述べた内容。小保方氏ら主要著者が撤回に同意し、Natureに申し入れていた。
NatureのWebサイトに掲載された撤回理由では、論文について「複数の重大な誤りが見つかっている」として、「STAP現象が実在するかどうか、疑いなしに述べることができない」としている。
論文自体は「撤回」(Retraction)の注付きでNatureのサイト上に公開されている(論文1、論文2)
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