米Googleは4月27日(現地時間)、特許販売マーケット「Patent Purchase Promotion」の試験的開設を発表した。米国特許保有者は、5月8日〜22日にエントリーできる。
同社は、特許の販売は特に個人や小規模な企業にとって困難なものであり、結果的にパテントトロール(保有する特許権を侵害しているとして企業を提訴し、賠償金やライセンス料を獲得しようとする企業のこと)の餌食になることも多いことから、こうした現状を改善する目的でこのプロモーションを開始したと説明する。
特許販売の煩雑さを減らし、Googleが公正なレビューに基いて購入を検討するという。
Googleは2013年、「Open Patent Non-Assertion(OPN) Pledge」を発表し、特許を武器として悪用しないことを宣言している。
エントリー受付ページは5月8日にPatents Site下に開設される。22日の締切後、Googleが約1カ月かけてすべての特許をレビューし、購入する可能性のある特許については6月26日までに参加者に通知する。その後の日程や詳細についてはこちらを参照のこと。
この取り組みはまだ試験的なものということもあり、米国の特許のみが対象だが、将来的には範囲を拡大していく可能性もあるという。
Appleに特許侵害で5億3000万ドルの支払い命令 Appleは上訴へ
2014年の米特許取得ランキングはIBMが22年連続首位でGoogleが8位に上昇
Apple中心の特許コンソーシアムRockstar、Android関連特許4000件をRPXに売却
AppleとGoogle(傘下のMotorola)、すべての特許訴訟の取り下げで合意
米連邦政府、“パテントトロール”駆逐に向けた取り組みを発表Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR