米航空宇宙局(NASA)は7月15日、探査機「ニューホライズンズ」が撮影した冥王星の最新画像を公開した。最接近の1時間半前に7万7000キロの距離からとらえており、富士山クラスの氷の山々がそびえ立っているのが分かるという。
写真は冥王星の赤道付近を撮影。表面に確認できる山々は高さ3500メートルほどだという。1億年以内に形成されたものと考えられ、まだ形成途中かもしれないという。写真は冥王星の表面の1%にも満たず、研究者は、冥王星全体ではまだまだ地質学的に活発な動きが起きている可能性もあるとみている。
既にさまざまなデータが得られており、NASAの研究者は「基礎的な科学研究がどれほど重要なのか、ニューホライズンズはそれを示してくれるミッションだ」と話す。別の研究者は「ホームランだ!」と喜ぶ。
冥王星の最大の衛星カロンの写真も公開した。7月13日に46万6000キロの距離から撮影したもので、予想よりクレーターの数が少ないことや、北半球(上部)に暗い部分が広がっている様子が分かる。
画像は圧縮されて送信されたため、ディテールがつぶれてしまっているところもあるが、無圧縮データはニューホライズンズが保存しており、後に地球に送信されるという。
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