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» 2016年06月09日 11時00分 公開

あなたの知らないプリンタの世界:「印刷機」と「プリンタ」の違いって何? カタカナ訳語の不思議 (3/3)

[霄洋明(日本HP),ITmedia]
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団体ツアーなんてもったいない

 国際展示会では旅行会社や関連団体によって会場内の団体ツアーが企画されており、中にはすべてのコースが決められたものも。一見効率的に見える展示会団体ツアーですが、旅程を確認して自由時間の多いものを選んで下さい。

 あるメーカー主催のツアーでは極力自由行動を減らし、自社ブースをじっくりと案内して、さらに近隣の観光プログラムの充実に力を入れているそうですが、もったいないですね。「せっかくこんなに面白い展示があるのに……」と思ってしまいます。

 展示会の魅力は直接出展者に会えること。Webサイトでは分からない、社風や雰囲気を生で感じられる機会です。国内だけでなく、海外の展示会にも参加してみると楽しいですよ。

photo フリーで来場し、出展者プレゼンに参加するのがおすすめ

「いつでもスーツに革靴! すごいね!」

 「日本人はすごいね、いつでもスーツにネクタイ! 飛行機の中でもネクタイしていたよ!」――外国の同僚によく言われることです。展示会の際には、これに加え「革靴」も「すごいね!」の対象になります。

 展示会はとにかく歩きまわるのが仕事。特にdrupaの会場は約17万5000平方メートルと気が遠くなるような広さです。足が痛いからもう帰ろう――なんてことにならないように絶対に足元はスニーカーで。私はスニーカー構造の革靴を愛用しています。

 数年前の7月、真夏の中国・上海での展示会で、日本企業の関係者が上下スーツにネクタイをして扇子をばたばたと扇ぐ姿を、同僚が写真に撮っていました。外国人から見たら不思議な光景なのでしょう。

 飛行機の中でもかっちりしているのも日本人らしいですね。ヨーロッパへの長距離移動は機中泊の場合も多くなります。上司ができるだけラフな格好をしたほうが若手メンバーも気を使わずに済むのではないでしょうか。私は率先してできるだけ楽な格好で飛行機に乗ることにしています。

印刷が変わる、印刷が変える

 今回のdrupaで、KADOKAWAがインクジェット輪転機とデジタルオフセット印刷機の導入を決定したと発表しました。出版社が自ら印刷工場を持ち、自社で本の生産まで手掛けようという取り組みです。ある意味“業界破壊”とも言えますが、種類が増え、モノクロがカラーになり、ゴミは減る――と、購買者や環境によいことばかり。印刷業界を飛び越える大きな動きです。

photo 出版社が自ら印刷できる体制へ(HP Graphic ArtsのFacebookより)

 必要なものを必要な分だけ、多くの種類をニーズに合わせてタイムリーに作る――この大きなうねりは業界を問わず止まらないと思います。私の担当するインテリア業界でも、デザイン会社が壁紙メーカーになり、内装施工会社が壁紙ブランドを立ち上げる動きが出てきています。今までできなかったことが、デジタルとITの力で実現しているのです。


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著者:霄洋明(おおぞら・ひろあき/Hiroaki Ozora)

 日本HP大型プリンターエバンジェリスト。ワイドフォーマット事業本部に所属し、大型のインクジェットプリンターのソリューションアーキテクトを担当。

 東京都中野区出身。学生時代は総合格闘技と彫刻(木彫・塑造)に熱中。大型インクジェットプリンタ黎明期ともいえる1996年頃にアルバイト入社した画材店で大型プリンタと出会う。

 その後、広告代理店で、屋外/交通広告・商業施設装飾・サイン計画などに関わり、企画ディレクション・制作施工管理を経験。2010年より 日本HPに入社。デジタル印刷を活用したサイン・ディスプレイとインテリアデコレーションの企画・制作・施工の知見を生かし、HP Latex・UVプリンタ(業務用大型プリンタ)の市場・用途開発を担当。現在は、デジタル印刷技術によってサイン・ディスプレイ業界、インテリア業界、印刷業界をつなげるハブとなってお客様の事業領域拡大を支援することがテーマ。

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