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Pokemon GOは世界の記憶をネットにのせているWeekly Access Top10

» 2016年09月26日 19時46分 公開
[片渕陽平ITmedia]

 先週、こんな記事を公開しました。

 スマートフォンゲーム「Pokemon GO」が日本で配信を始める2日前、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)が公開したチラシ。その作成の舞台裏を聞いたものです。その取材中、心に残ったコメントがありました。「Pokemon GOというせっかく生まれた技術を、『けしからん』の一言で規制するのはもったいない」――という山内智生内閣参事官の言葉です。

 同ゲーム内には、現実世界に実在するモニュメントと紐付いた「ポケストップ」が登場します。Ingressのポータルデータを流用したもので、写真と一緒にその場所の説明も添えられています。ほとんどの人が見向きもせず、ネット上で調べても見つからない石碑や記念碑の情報が載っていることもしばしば。宮城県石巻市には、東日本大震災の津波で失われた建物でも、被災前の街の姿を残す“記憶の遺産”としてそのままにしているポケストップもあるそうです。

 「ネットの世界には情報があふれている」と言われがちですが、現実世界のほんの一部しかネットには流れていないようにも感じます。「そうした情報を、Pokemon GOという技術はネットの世界にのせている」――山内さんは、Pokemon GOをそんな風に捉えたといいます。こうした“プラスの面”にも目を向けたいものです。

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