プチリリがサポートしている歌詞は、8月の時点で「邦楽・洋楽含め、120万曲以上」。この120万曲のラインアップがどの程度Spotifyのカタログと重なっているかは不明だが、歌詞対応のおおよその目安にはなるだろう。
このように、Spotifyの歌詞表示機能は目新しいものではない。だが海外のユーザーにとっては待望のものだ。Spotifyは一時デスクトップ版で歌詞機能を導入したものの、その機能を提供していたイタリア企業Musixmatchとの提携を取りやめ、歌詞表示をなくしている。
待望の歌詞機能が、これまでサポートされていなかったスマートフォンも含めて復活するというのは、日本以外のSpotifyユーザーにとって嬉しいニュースのようで、海外のテック系ニュースではそこにフォーカスして伝えているところもある。
海外版で同様の機能が実装されるとすれば、シンクパワーにとっては世界展開への大きな一歩となるはずだ。 プチリリは基本的にJASRAC、e-License、JRCの管理楽曲を対象としているため、Spotifyの主力である外国曲のカバー率はそれほど高くない。現時点ではApple Musicに及ばないようだ。
だが、洋楽曲も急速にキャッチアップする可能性もある。シンクパワーはカナダのLyricFindと提携し、「Universal Music Publishing Group、Sony-ATV、Warner/Chappell Music Publishing、Kobaltなど海外メジャー音楽出版社を含む4000社以上の音楽出版社から歌詞の」サブライセンスを受けることが可能となっている。海外向けは4月の時点で50万曲だが、Spotifyからの要請があれば、さらに拡大することもできるだろう。
日本市場については、邦楽カタログの充実度が高まれば、この歌詞機能が生きてくるはずだ。なにせシャッフルとはいえ無料で何時間でもカラオケの練習ができるサービスを提供しているのだから。
そのためにも、よく歌われる曲がオルゴールのままでいてはいけないよね。
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