オムロンは12月5日、ビルや工場の天井に設置し、人の数と位置を高精度で検出できるという人感センサー「HVC-F」を2017年4月に発売すると発表した。取得した情報を基に、空調や照明をコントロールしたり、会議室の使用状況を最適化したりといった活用を見込む。価格は未定。
センサーが捉えた画像データを、同社の画像センシング技術で処理し、7.2メートル四方の範囲にいる人の数と位置を検出する。最大5メートルの高さから検出が可能で、オフィスや会議室だけでなく、ビルのエントランスホールなど天井が高い場所にも設置できるという。本体サイズは10(直径)×14(高さ)センチ。人物を識別・特定する機能はない。
HVC-Fが把握した人数と位置情報を基に、室内の照明や空調をコントロールし、省エネと快適性の向上につなげたり、会議室の予約システムと連携させ、使用状況や使用人数に応じてオフィス空間の有効活用策を提案したり――などの用途を見込む。工場では、作業員の時間ごとの活動位置を捉え、分析結果を基に生産ラインや機器のレイアウトを最適化するなど、作業の効率化にも役立つとしている。
同製品は「スマートビルディングEXPO」(12月14〜16日、東京ビッグサイト)に出展される。
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