ソフトバンクロボティクスは2月7日、Pepperの動きやせりふを組み合わせてオリジナルの動作(一連の言動)を作れるアプリ「Pepper Maker」を発表した。Pepperの胸元にあるタブレットで操作でき、作った動作はSNSに投稿して友だちなどに共有できる。アプリは一般販売モデル向けで、配布は2月8日から(無料)。
Pepper Makerには約250種類の動き、約150種類の音や画像、約70種類のセリフなどが用意されており、それらを組み合わせて一連の動作をプログラムできる。例えば「定位置で歩く(動き)」「ありがとー(せりふ)」「コスチューム(ディスプレイ画像)」「笛(音)」を組み合わせると、それらを組み合わせた言動をPepperがするようになる。
また、Pepperを持っていない人でも開発できるよう、PCで使える専用ツールも用意。画面に表示されるバーチャルなPepperを動かしながら動作や音声を一覧から選び、ドラッグ&ドロップで作れる。今後、Pepper Makerを使った作品コンテスト「Pepper Makerコンテスト」も実施予定(詳細は後日公開/応募は3月14日まで)。
既存のPepper専用開発ツール「Choregraphe」(コレグラフ)との違いは、個別のセンサー制御などには対応していない点。代わりに小学校2年生程度でも作れる設計にしているという。提供するのは一般販売モデル向けアプリのみで、「デベロッパーモデルでの使用は可能か(ヘッド交換済み含む)」との筆者の質問については「確認する」とのこと
「私たちはPepperの進化に血へどを吐きながらやってるが、よく考えてみるとPepperが進化してもしょうがない。Pepperが進化することで、人間も一緒に進化できるような環境を作っていきたい」とソフトバンクロボティクスの蓮実一隆さん(コンテンツマーケティング本部 本部長)は話す。
同社は2017年のスローガンとして「Pepperが進化させる Your Business, Your life」を掲げていくという。
なお、2016年5月に発表したAndroid対応のPepper(一般販売モデル)は現在開発中で、17年中にリリースするとのこと。台湾・中国以外の海外展開も予定しているが「各国で受け入れられるようなキャラクターや声、言い回しなどを現在試行錯誤している」という。
ソフトバンクロボティクスグループの冨澤文秀社長は「ロボットがいるだけで珍しいというフェーズはもう終わった。(導入企業にとっては)ロボットでいかに売り上げが上がるか、コストが下がるかという段階に来ている」と話している。
(太田智美)
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