ソニーは4月19日(現地時間)、英国でプロフェッショナル向けのEマウントフルサイズミラーレス一眼カメラ「α9」を発表した。価格は約4500ポンド(約63万円)で、2017年6月に出荷を開始する。
追記:米国での価格は約4500ドル(約49万円)となっている。国によって価格が異なり、国内価格については未発表だ。
α9は世界初となるフルサイズの積層型イメージセンサー「Exmor RS」を搭載した。有効画素数は2420万画素(総画素数2830万画素)。フルサイズExmor RSと最新のBIONZ X画像処理エンジン、フロントエンドLSIの処理能力によって従来のソニー「α7 II」に比べて最大20倍の高速読み出しが可能になったという。
連写時にファインダーがブラックアウトしない「ブラックアウトフリー コンティニュアス連写」で秒20コマ、RAW画像なら最大241枚、JPEG画像なら最大362枚までの連写に対応する。位相差AFの測距点は693点で、イメージセンサーの約93%の領域をカバーする。コンティニュアスAF・AEはともに60fpsで対象に合わせていく。ISO感度は標準で100〜51200、拡張ISO感度で最大50〜20万4800まで拡張できる。合焦が早い位相差AFと精度の高いコントラストAFを合わせたファストハイブリッドAFにも対応し、「α7R II」に比べて約25%の高速化を実現した。
電子シャッターでの「無音撮影」では1/3万2000秒までのシャッタースピードに対応。従来電子シャッターで起きていた、早く動く物体がゆがんでしまう「ローリングシャッター現象」を抑えるという。
4K動画は最大30fpsで、イメージセンサーの全領域(6000×3376ピクセル、6K)から読み出したデータをオーバーサンプリングすることで高精細でダイナミックレンジの広い動画を撮影できる。また、最大100MbpsでフルHDの120fpsスローモーション撮影にも対応。
バッテリーの寿命はソニー従来のフルサイズミラーレスモデルから2.2倍の容量を備えた。SDメモリーカードスロットを2基搭載し、同時記録、JPEGとRAWの分離記録、静止画と動画の分離記録などが可能だ。
ボディー内手ブレ補正は5軸5段。ビューファインダーの解像度は368万画素で120fpsのリフレッシュレートに対応、背面ディスプレイは3型で144万画素。背面のジョイスティックでフォーカスエリアを移動できる。
本体サイズは126.9(幅)×95.6(高さ)×63.0(奥行き)mm。重量は約673g(メモリーカードとバッテリー含む)。参考までにα7R IIは126.9(幅)×95.7(高さ)×60.3(奥行き)mm、重量は約625g(メモリーカードとバッテリー含む)。
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