富士通テンは10月25日、クルマ向け見守りシステムを「東京モーターショー2017」(25〜26日はプレスデー、27日から一般公開)に出展した。スマートフォンからクルマの様子を遠隔確認でき、クルマに異常があった場合はスマホに通知してくれるという。
クルマの様子を360度好きな角度から確認できる「リモートマルチアングルビジョン」を採用。車体に取り付けた4つのカメラの映像と車体のCG画像を合成し、クルマとその周辺の様子を好きな角度から確認できるという。同システムは、これまでカーナビゲーションで駐車時の死角確認などに使われてきたが、通信機能やスマホアプリを組み合わせることで、離れていてもクルマの様子を確認できるようになったという。
例えばクルマを駐車場に置いてお茶を飲みに行っている間に、他のクルマにドアパンチをされた場合、衝撃を車内搭載のセンサーが検知してカメラを起動。撮影したデータをクラウドサーバ経由でスマホアプリに届け、「アクシデントが発生しました」と通知する。衝撃だけでなく人が侵入した場合にも通知してくれ、スマホからクルマに何が起きたのかをリアルタイムで確認できるという。
クルマそのものだけでなく、ガレージなどから不審な物音がした場合もスマホから周囲の状況を見ることができ、防犯などにも役立つとした。
ブース担当者によれば、このシステムは個人向け見守りサービスだけでなく、自動運転を推進するクルマメーカーにも需要が高いという。「自動運転を推進するメーカーは多く、万が一事故が起きた場合に備えて周囲の様子全体を撮影しておきたいというニーズがある」(ブース担当者)
今後は各社の戦略に合わせて自動車メーカーなどにシステムを提案、2020年をめどに実用化を目指すとした。
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