ヤマハは7月10日、PC、スマートフォンやタブレット端末などと接続し、音声通話やWeb会議が行える小型のスピーカーフォン「YVC-200」を9月に発売すると発表した。同社のスピーカーフォンとしては初めてバッテリーを搭載し、持ち運びをしやすくしたことで、リモートワークや在宅ワークでの活用を見込む。価格は3万円(税別)。
YVC-200は、USB接続とBluetooth接続に対応。NFC(Near Field Communication)を搭載したスマホやタブレット端末であれば、近づけるだけで接続できる。リチウムイオンバッテリーを搭載し、1回の充電で最大10時間の連続通話が可能。携帯電話回線を使用したスマホや、Skypeでの通話などにも対応する。
無指向性マイクを内蔵し、半径1メートルほどの範囲であれば、話者の位置を選ばずにスムーズに通話できるという。マイクに近い人と遠い人で、音量を自動調節する「オートゲインコントロール」も備えた。スピーカーの最大出力は88デシベル。
音声処理技術は、既に販売しているYVCシリーズ製品と同様、出力した音声の戻りを防ぐ「適応型エコーキャンセラー」や、周囲のノイズを除去して音声だけを拾う「ノイズリダクション」などを採用した。
本体サイズは140(幅)×140(奥行)×43(高さ)ミリ、重さは280グラム。カラーはブラックとホワイトの2色。USBケーブルと持ち運び用のキャリーケースを付属する。
働き方改革の一環で、リモートワークや在宅勤務を取り入れる企業が増える中、「自宅や外出先から打ち合わせに参加する」「シェアオフィスやサテライトオフィスに持ち込んで使用する」といった使い方を想定しているという。
新製品は、家電量販店などで個人向けに販売する他、法人向けにも展開。販売台数は年間3万台を見込む。
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